Nova Lake-S は最大16P+32E構成に? 車載向けSoCで0P+32EのCPUが投入されることが判明
Intelは2026年秋以降に、デスクトップ向けCPUの新世代『Nova Lake-S』を投入予定です。この世代では新しいLGA1954ソケットへの移行が報じられていますが、それに伴い、CPUのコア数が2022年のRaptor Lake世代以来、大幅に増加する可能性が、Nova Lakeをベースとする車載向けSoC(System-on-a-Chip)に関する情報から明らかになってきました。

Intelは最近開催された上海モーターショーにてソフトウェアの重要度が高いSoftware Defined Vehicle (SDV)向けに設計された車載SoCのロードマップを明らかにしましたが、このロードマップの紹介の中でNova Lakeをベースとした『Grizzly Lake』と呼ばれるSoCを2026年以降に投入予定であることを明らかにしています。

そして、このGrizzly LakeについてIntelが自動車業界関係者向けに紹介したプレゼンテーションによるとNova Lake世代で搭載されるE-Coreを最大32コア搭載することが明らかにされています。
デスクトップ向けのNova Lake-Sについては、過去に信頼性の高い情報を提供してきたリーカーのJaykihn氏が、16P+32E+4LPeの合計52コア構成になることを明らかにしていました。しかし、Arrow Lake Refresh世代で噂された8P+32Eの多コア化はコストが高い割に性能上メリットが少ない等の理由でお蔵入りになったとの情報もあり、Nova Lake-Sで本当に16P+32E+4LPe構成が登場するのか、確実な状況ではありませんでした。
ただ、車載向けSoC市場は、現時点ではデスクトップPC市場と比較して規模が小さく、2026年時点においてもIntelがこの市場のためだけに専用のCPUダイを設計・製造する可能性は低いと考えられます。そのため、Grizzly Lakeに搭載される32コア構成のE-Coreタイルは、デスクトップ向けのNova Lake-Sと共通のものを流用している可能性が高いと考えられます。また、上海モーターショーという公の場でこのSoCの存在が明らかにされたことから、少なくともこの32コアE-Coreタイルの量産に向けた準備は着実に進んでいる可能性も非常に高いと言えます。。
また、デスクトップ向けCPUとしてE-Coreのみを32コア搭載した製品が投入されるとは考えにくいため、過去のリーク情報通り、16コア構成のP-Coreタイルも別途用意されている可能性が高いでしょう。これにより、Nova Lake-Sの最上位モデルが16P + 32E + 4LPeという構成で登場する現実味が、今回の情報によって高まったと言えそうです。
現状、IntelはArrow Lake-SにてAMDのZen 5に対して評価や販売面で大きく見劣りしている状況ですが、Nova Lake-Sで実際に16P+32E+4LPeと言うモンスタースペックのCPUを2026年秋以降に発売できれば、同時期に最大24コア構成で登場すると言われているZen 6搭載CPUを性能面で上回れる可能性が出てくるのですが、果たして本当に16P+32E+4LPe (合計52コア)のCPUが発売されるのか今後の動向に注目です。
“抢跑”下一代架构,英特尔为了车载市场“拼了” | 3elife
コメント
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製造用のマスク設計が終わって試作段階に入ったんだろうな。