Nintendo Switch 2の開発キットを巡り新たな情報が登場
Nintendo Switch 2は発売からたった2か月で既に全世界で600万台を超える販売台数を記録するなど絶好調の様子ですが、その一方で継続的にハードウェアを販売するために必要不可欠となる各種ゲームの開発に必要な開発キットが十分行き渡っていないことが過去に明らかになっていました。
この開発キット不足については、単純な供給不足の面もあるようですが、任天堂は開発キットを提供するに当たって各企業に対して非常に厳しいガイドラインを課していることや、Nintendo Switch 2に活用されているDLSSに関する情報が新たにリークとして登場しました。
ゲーム開発の協力などを行うLynxByte Games社経由の情報によると任天堂は開発キットについて提供実施にあたり審査が実施されるとのことで、条件は以下の通りとのことです。
- ドックモードで4K解像度/60fps、または1440p解像度/120fpsをサポートすること。
- GameChat、マウスコントロール、HD振動2、GameShareといった新機能に対応すること。
- 上記の機能を活用し、そのゲームがNintendo Switch 2というプラットフォームにどのような新しい価値をもたらすかを、詳細なリリース計画と共に明確に提示すること。
これらの条件を満たさない限り開発キットは提供されず、さらにこれらの承認は開発するゲームタイトルごとに個別に行う必要があるとされています。
このような煩雑な手続きに加え、Nintendo Switch 2向けの独自機能対応という新たな開発コストが発生するため、大手パブリッシャーですら対応が難しく、特にリソースが限られるインディーズスタジオにとっては、Nintendo Switch 2向けのタイトルを発売するハードルが非常に高くなっているようです。
開発キットがDLSS 3.1に対応することも判明
LynxByte Games社は開発キットの入手条件に加え、開発キットに搭載されているアップスケーリング技術の具体的な詳細も明らかにしています。
Nintendo Switch 2にはNVIDIA製のGPUアーキテクチャーが採用されており、DLSSもサポートしていることが明らかにはなっていますが、当初はDLSSをカスタマイズした軽量版が搭載されているとされていました。しかし、開発キット経由の情報によるとDLSSは通常のNVIDIA GeForce RTX 3000シリーズ以降が対応するDLSS 3.1が搭載されているとのことです。
これにより、すでにPC向けなどでDLSS 3に対応しているタイトルであれば、グラフィックス部分の移植は比較的容易に行える可能性が出てきました。
Nintendo Switch 2でしかできない体験を重視?
Nintendo Switch 2についてはハードウェア性能が大きく向上したことでPlayStation 5やPCからの移植が容易になることで、Nintendo Switch 2向けにも多くのタイトルが展開されることが期待されていました。しかし、実情としてはマルチタイトルで展開されているメジャータイトルはかなり少なく数週間前に明らかにされた開発キット不足も一因と見られていますが、任天堂が課している条件も少なからず影響している可能性がありそうです。
そのため、タイトルが命とも言えるコンソールゲーム機においてこれらの対応が吉と出るのか凶と出るのかは今後のタイトルの充実度で判明すると言えますが、2025年末から2026年頃までにどれだけタイトルが充実してくるのか注目が集まりそうです。
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