ラップトップ向けRadeon RX 6000M Mobility GPUが登場へ

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11月18日に発売されたRDNA 2世代のRadeon RX 6000シリーズですが、モバイル向けとなるRadeon RX 6000M Mobility GPUがNavi 23とNavi 24をベースにCES2021で登場する予定です。

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目次

Navi 23 & Navi 24ベースのRadeon RX 6000M

AMDではハイエンド向けとしてNavi21がRadeon RX 6900及び6800、Navi 22がRadeon RX 6700をリリース予定ですが、ミドルレンジとローエンド向けとしてRadeon RX 6600~6400に位置するNavi 23とNavi 24をデスクトップ向けGPUとして用意しています。この中で、ラップトップPCなど組み込みデバイス向けのGPUとしてNavi 23及びNavi 24をRadeon RX 6000Mシリーズとして準備を進めている模様です。

Navi 23は最大90W、Navi 24は最大50WのTGP

GPU関係のリークで定評のあるPatrick Schur氏によると、AMDではNavi 23とNavi 24の2種類のGPUを用意しているとの事。

まず、ミドルレンジ向けとなるNavi 23ではTGPのバリエーションは65W、80W、90Wの3種類が用意されている模様でゲーミングラップトップ等で採用される事を想定したモデルとなっています。TGPは3種類ほど高めになっており、各OEMが開発するラップトップの熱設計に応じてバリエーションを選べるようになっています。置き換え対象となるモデルは現行のRadeon RX 5700Mとなりそうで、RDNA 2による高いワットパフォーマンスにより性能の向上が図られそうです。
なお、Navi 23のデスクトップ向けがこのTGPに近い状態でリリースされるかは不明です。

ローエンド向けモデルとしては、Navi 24に複数のモデルが用意される模様。まず、通常のラップトップ向けにはNavi 24 XMが用意されます。TGPの種類は35W、42.5W、50Wの3つでこちらも各OEMが熱設計に応じて仕様を選べる模様です。もう一つ、高性能な薄型ラップトップ向けとしてNavi 24 XMLが用意される見込みでこちらはTGPが25Wと低めとなっており、タブレットや13型程度の薄型ラップトップなどへの採用が想定されています。

現行よりVRAM容量は増加するか

Radeon RX 6000シリーズでは、VRAM容量が前世代に比べて4GBほど増量されていました。これは、ゲームやアプリケーションなどでVRAMの使用量が増えている事に対する対応でモバイル向けでもVRAMは増量される事が予測されます。現行のラップトップ向けRadeon RX 5700Mでは6GB搭載されていますが、恐らく最低でも2GB追加の8GBのVRAM容量がNavi 23モデルでは搭載されると考えられます。また、Navi 24ではRadeon RX 5500Mが4GB、Radeon RX 5300Mが3GBとなっていますが、Navi 24の上位モデルでは8GB、下位モデルでは6GBを搭載すると考えられます。

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ライバルはラップトップ向けRTX 3000シリーズ。発表はCES 2021

ラップトップ向けRadeon RX 6000MシリーズはNVIDIAのラップトップ向けRTX 3000シリーズと対抗する事となり、AMDのCEOであるLisa Su氏が登壇するCES 2021の場にてラップトップ向けCPUであるRyzen 5000U/Ryzen 5000Hと同時に発表される事が予測されています。Radeon RX 6000シリーズでは、128MBのインフィニティキャッシュやSmart Access Memory機能などが搭載されていましたが、ラップトップ向けRadeon RX 6000Mでも容量が若干減らされたインフィニティキャッシュが搭載される事が考えられます。Smart Access Memoryも搭載するCPUがRyzen 5000シリーズであれば利用可能になると見込まれています。

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
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