Chromeなどの他社ブラウザーを含め、既定の検索エンジンをBingへ切り替える専用アプリを、Microsoftが公式のダウンロードサーバーで配布していることが分かりました。
アプリの中身はBing拡張機能の導入。Chromeは即座に警告を表示
Windows 11ではEdgeとBingが既定に据えられており、MicrosoftはChromeユーザーに対してもBingへの切り替えを促す表示を繰り返してきました。2024年3月にはChrome上で切り替えを促す二段構えのポップアップが確認されていたほか、Bingで「Google」と検索するとGoogleそっくりの画面が表示される挙動もあり、Bingへの誘導は手法を変えながら続いています。

その誘導の新たな経路として今回見つかったのが、Bingを既定の検索エンジンにするためのアプリ「Microsoft Recommended Search Settings」で、Windows関連の新機能などをテストしているXenoPanther氏によって発見されました。
実行ファイルのMicrosoftSettings.exe(22.2MB)はMicrosoftの公式ダウンロードサーバー上に置かれていますが、現時点ではWindows Updateでは配信されておらず、Microsoft Storeにも掲載されていません。
このアプリを起動すると初回画面ではBingを検索エンジンに設定するトグルが最初からオンになっており、変更の対象はEdge、Firefox、Chromeであると小さく記載されています。また、セットアップ完了画面のボタンを押すと、EdgeでMicrosoft Rewardsのページが開く仕組みとなっています。
MicrosoftはこれまでもOneDriveの利用を促す通知を段階的に強化してきた経緯があるうえ、公式サーバーに置かれている以上、何らかの方法を用いて幅広いユーザーへの配布を検討している可能性があります。
ChromeやBraveでは、このアプリによって「Microsoft Bing Homepage & Search for Chrome」という拡張機能が導入されます。Windows Latestが検証したところ、ChromeとBraveはいずれも、この拡張機能がホームページ、検索設定、スタートページをbing.comへ変更することについて警告を表示したとのことです。なお、この拡張機能自体はChrome向けストアで利用者500万人の規模で以前から公開されているもので、今回新しいのは拡張機能そのものではなく、この拡張機能を他社ブラウザーへ入れさせる専用インストーラーが配布されているという点です。
なお、拡張機能を有効化するとChromeが「Google検索に戻しますか?」という通知を表示しますが、Microsoftはその真下に「戻さないでください」という別のボックスを重ね、戻すとBing検索と壁紙が使えなくなると警告して継続するように誘導します。また、拡張機能を有効化するとChromeの新規タブはBingとMSNフィードの画面に変わります。
この変更は、自分でMicrosoftSettings.exeをダウンロードして実行し、拡張機能を有効化した場合に限られるため、現状は何もしなければ現在の検索設定が変わることはありません。ただ、Microsoftがわざわざこのようなアプリを公式サーバー上に公開していることから、今後何らかの施策を計画している可能性もあり、注意しておいた方がよさそうです。


