128MBのキャッシュを持つIntel Meteor Lake-Pがベンチマークに登場

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Intel 第一世代Core UltraとなるMeteor Lake-Pのベンチマークが登場。128MBのキャッシュ容量を持つ模様。

Intelでは2023年下半期中にCore Ultraと言う新名称を採用したCPU、Meteor Lakeシリーズを投入予定です。このMeteor LakeではAlder Lakeから採用されているハイブリッドアーキテクチャーの他に、CPUとGPU、アクセラレータなどをモジュール毎形式で組み合わせて搭載可能な『タイルアーキテクチャー』などの新しい技術が搭載されます。さらに、このタイルアーキテクチャーの土台部分にL4キャッシュを組み込む『Adamantine』と呼ばれる新たな技術も搭載されると噂されていましたが、今回TDP 30W以上のノートPCなどで採用されるMeteor Lake-PのSiSoftwareベンチマークが登場し、Adamantineと見られるものが搭載されている事が明らかになりました。

SiSoftwareベンチマークに登場したのは64基のExecution Unitを搭載したMeteor Lake-Pで仕様的にはCore i5などのミドルレンジモデルになるとみられています。動作クロックはベースが1.9 GHzと低いためES品と見られています。

このベンチマークに記録されている情報によると、キャッシュ関係では4MBのL2キャッシュの他に128MBのキャッシュ容量の存在が認識されており、これがAdamantineであると見られています。

Adamantineについてはリーク情報で度々登場していましたが、Meteor Lake世代で搭載されるかは不明確でしたが今回のベンチマークで搭載されている事が確認できたため市販版では搭載するモデルが登場すると見られますが、コストも嵩むためAdamantineをすべてのCore Ultra(Meteor Lake)には搭載せず一部モデルにのみ搭載するという事が考えられます。

今回登場したAdamantineは128MBと言う容量でしたが、過去に登場しているリークではコストとの兼ね合いはあるものの最大512MB程度まで搭載する事は可能との事で今後、上位モデルなどでは更に大容量モデルが登場するかもしれません。

このAdamantineの用途はAIアクセラレーターであるVPUを内蔵したCompute Dieとグラフィックスを内蔵するGPU Dieの2つがアクセス可能な共用キャッシュとなっており、AI処理やグラフィックス性能が大幅に向上すると見られています。AI用途ではこのAdamantineのお陰なのか、追加のグラフィックカード無しでStable Diffusionの動作が可能になっている他、グラフィックス用途では今までの内蔵グラフィックスではメモリー帯域幅がボトルネックとなるケースが多いため、128MBの高速キャッシュを搭載する事でそのボトルネックを解消する事が期待されます。ちなみに、AMDがグラフィックス用に搭載しているInfinity Cacheについては最上位のRadeon RX 7900 XTXでも96MBと言う事で128MBのグラフィックス用のキャッシュは容量として非常に大きくパフォーマンス向上に大きく貢献すると考えられます。

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