AppleがMacPro向けにM3 Ultraをテスト中?TSMC 3nmのキャパシティーが無いため発売はかなり先に。

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AppleがMacPro向けにM3 Ultraをテスト中?TSMCのキャパシティー不足で発売はかなり先になる見込み

AppleはTSMCの3nmプロセスで製造されるノートPC向けSoCのApple M3シリーズを発表しました。一般消費者向けにはM3、プロユーザー向けにはM3 Pro、エンタープライズ市場向けにはM3 Maxがラインアップされています。さらに、Appleは現時点での最上位SoCであるM3 Maxを2つ組み合わせたM3 Ultraの計画を進めているとされていますが、その登場はまだ先になりそうです。

Vision Pro Is Unlikely to Be the Growth Engine Apple Needs Right Now | Bloomberg

Bloombergの「Power On」ニュースレターによると、記者のMark Gurman氏はAppleがM3 Maxを超える上位モデルとなるM3 Ultraの試作を行っていると報告しています。しかし、現段階で試作品のテストは限定的であり、量産に向けた動きではないとのことです。

もしM3 Ultraが過去のUltraシリーズと同じ構成であれば、M3 Maxを2つ組み合わせたものとなり、P-Coreを24コア、E-Coreを8コアの合計32コアSoCになると予想されています。M3 Maxは既にM2 Ultraを上回るCPU性能を示しているため、M3 Ultraが登場すればその性能は間違いなく非常に高いものになるでしょう。

ただし、M3 Ultraが搭載されるとされるMac ProなどはすでにM2 Ultra搭載で2023年6月にリリースされたばかりであり、モデルを更新するには早すぎる上に、TSMCの3nmプロセスにはキャパシティの制約があるとされています。

TSMCの3nmプロセスは、設備上の都合からキャパシティ自体が限られており、歩留まりも当初は55%以下と良好ではないと言われています。しかし、AppleはこのプロセスをiPhone 15 Proに内蔵されるA17 Proの量産に利用しており、10月末に発表されたMacBook ProやiMacに搭載されるM3シリーズの製造にもこのプロセスを使用しています。

その結果、AppleにとってM3 Maxの大きなダイサイズのシリコンを2枚使用するM3 Ultraを生産することはキャパシティや歩留まりの面で課題があり、これらの状況の改善が見込まれる2024年中盤まではM3 Ultraの発売は難しいと考えられています。

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