Intel Lunar Lake-MXはLunar Lake-Vに改名。全モデル4P+0E+4LPE構成で、メモリーは最大32GB、TDPは17~30Wに
Intelでは2024年下半期を目途に、性能を重視する薄型ノートPCやタブレット向けにLunar Lake-MXと呼ばれるCPUを投入予定で製品名はCore Ultra 200Vシリーズになると言われています。そんなLunar Lake-MXですが、新しいリーク情報によると名称がLunar Lake-Vへ改名されるとともにCPUの構成に関して明らかになりました。
Lunar LakeについてはCPUとメモリーを1つのパッケージにまとめたSoC製品で、数日前にはCore Ultra 5 234Vと言う名称のCPUの存在が明らかにされていました。そんなLunar Lakeですが、開発コードネームが従来まで言われていたLunar Lake-MXからLunar Lake-Vに改名され、製品名もこれに合わせてCore Ultra Series 200Vとして区分されるようです。
CPUの仕様についてはすべてのモデルが4P+0E+4LPEの合計8コア8スレッド構成のみとなります。Lunar Lake-VのアーキテクチャーはP-Core側にはLion Coveを搭載するのは確実なのですが、今回LP E-Coreのアーキテクチャーには謎が多く、Arrow LakeのE-Coreで採用されているSkymontベースなのか、Meteor LakeのLP E-Coreで使われているCrestmontをベースとしているのかは不明です。
CPU構成は上述の4P+0E+4LPEのみで、Core Ultra 5やCore Ultra 7も共通になるのですが、動作クロックやL3キャッシュの大きさで差別化が図られるようです。
GPUについては最大8基のBattlemage世代のXe2 Coreを搭載し、メモリーはLPDDR5x-8533をオンパッケージで組み込み、容量は最大32GBになります。
TDPは通常バージョンが17Wで、最大30Wまで対応が可能になります。このTDPはMeteor Lake-Uの15Wから2Wほど増えていますが、Lunar Lake-VではメモリーもTDPに含まれているため2W多い17Wに設定されているとのことです。
Lunar LakeはAMDのノートPC向けAPUに対抗するほか、QualcommのSnapdragon X Eliteにも対抗する必要もあることからアイドル時の低消費電力性能にかなり力を入れているものを考えられ、それがE-Coreを廃止し、LPE-Coreを4コア搭載するというものだと考えられそうです。ただ、この構成だと重い作業のほとんどはP-Coreが担う事にも繋がるので、ベンチマークのほかに動画レンダリングなど高負荷時はP-Coreの重要度が増すため、こちらがどれほどの性能なのか気になるところです。
ちなみに、Lunar Lakeは過去には4P+8E構成になるとも言われていましたが、もしかしたらAMDであったように高性能なNPUを搭載するためと言うのも4P+0E+4LPEにした理由の1つという可能性もありそうですがどちらにせよ、Lunar Lakeはかなり低い消費電力での動作を狙ったCPUになりそうです。
補足情報
Intel Lunar Lake-Vは2024年秋以降に投入が予定されている薄型ノートPCおよびタブレット向け超低消費電力CPUになっています。現行のMeteor Lake-Uなどで用いられているTDP 15W帯をカバーする製品で、低消費電力化と高性能化、小型化を行うためにCPUとメモリーを組み合わせて1つのパッケージにしたSoCになるなどIntel製CPUとしては大きな変更が入ったモデルです。
製品ジャンル | メーカー | 製品名 | 発売予定時期 |
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CPU | Intel | Lunar Lake-V (Core Ultra Series 200V) | 2024年秋以降 |
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