2025年発売のLunar Lakeは超小消費電力でありながら高いGPU性能に。Battlemage GPUと新型VPUを搭載。

この記事は最終更新日から1年経過しています。掲載内容や情報が古い可能性があります。
  • URLをコピーしました!
目次

ノートPC向けのLunar LakeはBattlemageベースの内蔵GPUを64EUを内蔵。VPUは新世代化へ

Intelでは2023年にノートPC向けにMeteor Lakeを発売し、2024年にはArrow Lakeの投入を予定していますが、その翌年の2025年にはノートPC向けにLunar Lakeの投入が予定されています。

特にこの中で直近の発売となるMeteor Lake、そしてその次に発売されるArrow Lakeについては内蔵GPU性能の強化が特徴点として挙げられており、両モデル共にArc Alchemistベースの内蔵GPUが搭載される予定となっていますが、今回2025年に投入が予定されているLunar LakeのGPUアーキテクチャーやAI処理などを担うVPUに関する情報が登場しました。

リークによると、Lunar Lakeにおいては64基のExecution Unitを搭載する計画で開発が進められているようです。この64基と言う数字はAlchemistを採用するMeteor Lakeの最大128基やArrow Lakeの最大192基に比べると少なくなっています。ただ、Lunar Lakeで採用されるBattlemageでは各Execution Unitに内蔵される演算ユニットが2倍に増えている事から、演算ユニットの数自体はMeteor Lakeと同じ1024基になり、パフォーマンスも同等以上を発揮するものと考えられています。

こうやって見ると、Arrow Lakeの後に登場するのにMeteor Lake並みのグラフィックス性能?となりますが、Lunar LakeについてはIntelでは『Ultra Low Power Performance』向けとしており、TDP28Wをも下回る超消費電力に振ったCPUになっています。そのようなCPUでありながらグラフィックス性能は最低TDP 28WのMeteor Lakeに近いなど電力効率は優れていると見られています。

Intel Prepares Linux Driver For Next-Gen VPU With Lunar Lake – Phoronix

Lunar LakeではBattlemage GPUアーキテクチャーの採用に加えて、Meteor Lakeから採用されるVPUの次世代版が搭載されるようです。このVPUはAI処理に特化した専用エンジンで、既にLinux用ドライバーが開発途中であることがPhoronixが明らかにしています。

ドライバーには『VPU IP 4』と記載があり、Meteor Lakeに搭載されている『VPU IP 3』からのメジャーバージョンアップになっています。このVPU IP 4ではAI処理性能はVPU IP 3から2倍程度に向上すると見られており、AMDが徐々に搭載機種を拡大しているRyzen AIエンジンに対抗するとともに、低消費電力向けCPUでもAI処理が快適に実行できるようになると考えられています。

  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。
プロフィールはこちら

コメント

コメント一覧 (1件)

コメントする

目次