Intel Lunar Lake搭載モデルは末尾が『V』に? Core Ultra 5 234Vの存在が明らかに

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Intel Lunar Lake搭載モデルは末尾が『V』に?Core Ultra 5 234Vの存在が明らかに

Intelでは2024年末頃に低消費電力性能が求められる製品向けにLunar Lakeと呼ばれる新しいCPUを投入予定で、このモデルはCore Ultra 200シリーズとしてラインアップされると見られていますが、今回このLunar Lakeを搭載したCore Ultra 200シリーズのモデル名がLinux向けのファームウェアドライバーから明らかになりました。

このドライバーにはLunar Lake Client Platform/LNL-Mとして、『Core Ultra 5 234V』と呼ばれるモデルが登録されています。これはLunar Lake搭載CPUとしてモデル名がはじめて明らかになっています。

仕様は現時点でコア数は8コア、8スレッドでArrow Lakeと同じくハイパースレッディングは非搭載であることがわかります。動作クロックはベースが2.1 GHz、ブースト時は最大3.1 GHzで動作するとのことですが、こちらはまだES品と言う事で今後変更が入るものと考えられます。

今回に限り『V』が付いていれば最新アーキテクチャー搭載?

今回のCore Ultra 5 234Vについて詳細な仕様はあまり分かっていないものの、興味深い点としてはモデル名の末尾に新たに『V』が末尾につけられている事です。

IntelのノートPC向けCPUでは消費電力が高い順にHX > HK > H > P > U > Yと言う形で末尾にアルファベットが付与されていて、『V』は今回はじめて追加されるアルファベットで、順番的に『U』より低い消費電力で動作するCPUになります。ただ、Intelはこの末尾のアルファベットについてあくまで消費電力をベースにしているため、アーキテクチャーを見分けるためには作られてはいません。

しかし、Core (Ultra) 200シリーズではArrow LakeとRaptor Lake RefreshはH/HX/Uを使う一方で、Lunar Lakeに限りVを使うなど末尾にVが付いていれば一目で最新鋭アーキテクチャーであるLunar Lake搭載CPUであることが明確になるなど親切なモデル名になっています。

CPUアーキテクチャーCore 200 HX/H/UCore Ultra 200 HX/H/UCore Ultra 200V
Lunar Lake××
Arrow Lake××
Meteor Lake〇 (Uのみ)××
Raptor Lake Refresh〇 (HX/Hのみ)××

ただ、あくまで末尾のアルファベットは消費電力を示すもので、今回の世代は良くても今後アーキテクチャーやラインアップが変更されたときにはUとVの使い分けが曖昧になる事が考えられますので、Arrow Lake/Lunar Lake世代以降でも『V』なら新アーキテクチャーと盲目的に考えてしまわないように注意した方がよさそうです。

コメント

Intelの新しいモデル名では同じUプロセッサでも数字3桁の最後の桁が5ならTDP 15W、4ならTDP 9Wなど色々トラップが仕込まれていますが、とりあえず『V』を付けてアーキテクチャーを明確にするのはその場しのぎとしては良いかもしれません。ただ、今後アーキテクチャーのラインアップが変わった際には破綻するのが目に見えているので、長期的にはカオスになる展開が待っていると言えます。

個人的には、Core Ultra 5 230 LNL-9Wなど末尾にアーキテクチャーとTDP帯を明確に書いた方がわかりやすくていいのですが、文字が多すぎるとOEMが嫌うなど何かしら制約があるのですかね。

ソース

Linux version 6.9.0-rc2-xe | Intel GFX CI

https://intel-gfx-ci.01.org

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