Linux OSのシェアが過去最高の4.5%を記録。要因はSteam DeckやWindowsの改悪?

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Linux OSのシェアが過去最高の4.5%を記録。要因はSteam DeckやWindowsの改悪?

OSと言うと代表的なものはWindows 11やMacOSなどがありますが、この中でWindows 11については広告表示の導入やCopilotなど自社サービスへのサブスクリプションなどをごり押しする仕様変更が度々行われるなどでユーザーからの批判に晒される場面がここ最近多発しています。また、企業向けOSとしてもCloudStrike社によるBSoD問題などセキュリティー面や信頼性という観点からも評価を落としていますが、そんな中でここ最近マイナーだったLinuxが徐々にシェアを伸ばしていることがStatcounter Global Statsにて明らかになりました。

Statcounter Global Statsによると、Linuxのシェアはここ数年小さいながらも堅調に伸びているようで、2023年7月時点ではシェアは3.12%でしたが、2024年2月になると初めて4%を超え、最新の集計結果である2024年7月においては4.45%に達しています。これは前年同月比で比べると約42%と非常に大きなシェアの増加を記録しています。

Linux成長の理由はSteam DeckやWindows 11のハードウェア制限など?

LinuxはカスタムOSのベースとして用いられるケースが多く、Steam DeckなどもLinuxをカスタマイズしたSteamOSを搭載しています。このカスタムOSのベースとして用いられていることがここ最近のシェア増加に寄与していると考えられ、特にその中でも販売が好調なSteam DeckがLinuxのシェア増加に大きく寄与している可能性があるようです。なお、SteamではこのSteamOSをROG Allyなどハンドヘルドデバイスにも対応させる方針を明らかにしているため、今後ハンドヘルドデバイスの販売が増えるに連れてLinuxのシェアはさらに増えていく可能性があります。

Linuxが伸びているもう1つの理由として挙げられているのがWindowsの改悪です。Microsoftでは最新OSのWindows 11ではTPM 2.0への対応を必須としたことで古いシステムがWindows 10から11へ乗り換えることが困難となっています。また、最近ではTPM 2.0制限の回避を無効化するなどの動きも見せているため、このようなユーザーがセキュリティーを担保しつつ柔軟性を確保する場合はLinuxへの乗り換えが1つの選択肢に入るようになると言えます。

特に最近ではLinux向けの周辺機器のサポートも充実するようになってきており、例えばNVIDIAのLinux向けGeForceドライバーは主流なWindows版と同等レベルのゲーミング性能を有していたり、Linux向けにGPUカーネルモジュールをオープンソースへ移行する動きを見せるなど昔に比べて利便性が大きく向上し始めています。

このような環境変化もあり、Linuxのシェアは伸びているのですが市場調査会社によるとLinux OS市場は2024年時点では219.7億ドル(3兆2千億円)の市場規模があると言われていますが、2032年にはこれが996.9億ドル(14.4兆円)規模にまで増える見込みで、Steam Deckなどコンシューマー向けOSの拡大に加え、先進的なデータセンターやクラウドコンピューティング分野においてLinuxの導入が進むものと見られているようです。

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
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コメント

コメント一覧 (2件)

  • まあ、OSだけが使いたくて購入して要るのではなく、OSの上で動くソフトが使いたいからそのOSを選択してる人が多いだろうから、使いたいソフトが動けばわざわざWindowsを選択する必要ないもんな。

  • 大昔の山内任天堂社長が言った「ハードとはどうしても遊びたいソフトがあるときに仕方なく買う箱」
    におけるハードって基本ソフトウェアであるOSも入るってことよね

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