サムスンがAI機能を内蔵したカメラセンサーを開発中。2024年後半に登場
近年のスマートフォンに搭載されているカメラはセンサー性能を上げることで画質の向上を果たしていますが、同時にコンピュテーショナルフォトグラフィーなどAIを活用して処理や生成などを加えることで見た感じの画質を向上させる技術が投入されています。
そんな技術的な動向を受けてかサムスンでは競合のソニーに対してセンサー事業で優位に立つため、2024年後半をめどにAI機能をセンサーに内臓したサムスンのカメラセンサーブランドであるISOCELLを投入する計画のようです。
このAI機能をセンサーに内臓するということでどのような機能を追加できるのかまではまだ明らかになっていませんが、同社はすでにAIを使用し被写体を追尾しながら手振れなどを補正するクロッピング技術のZoom Anyplaceなどを投入していますが、このAIに特化したチップなどをセンサーに内臓することでさらに多機能化を行うとみられています。
現在主流のコンピュテーショナルフォトグラフィーなどはApple A17 ProやQualcomm Snapdragon 8 Gen 3などSoCに内臓されているチップの力を借りて実現しているため、SoCへの負荷が高まるほか、多機能化によりダイサイズが大きくなるなどチップコストが高騰する要因になっています。そのため、カメラセンサーに内臓することで遅延や消費電力の低減、そしてコスト削減などが可能になるなどのメリットが考えられます。
現在、スマートフォン含む、カメラセンサーについてはソニーがダントツトップのシェアを握っていますが、サムスンとしてはAI機能を内蔵するなど差別化を図ることでソニーのシェアを奪い取りたいと考えているのですが、このAI内臓ISOCELLにはどのような機能が追加されるのかなど、今後の動向に注目です。
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