iPhone 15 Proと他スマートフォンの本体温度を計測した結果が登場。iPhoneは最高47℃と最も高い温度を記録。

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iPhone 15 ProとAndroidスマートフォンの本体温度を計測した結果が登場。iPhoneは最高47℃と最も高い結果に

iPhone 15 Proについては話題のApple製品という事もあり、発売日以降ナイフでチタニウムの耐久性の確認や恒例の落下テストなどが盛んに行われており、今回のモデルでは傷が付きやすい事や画面や背面ガラスが割れやすいなどネガティブな話題も出てきています。しかし、ここ最近最も話題になっているのが近年登場したApple製品としては珍しくiPhone 15 Proでは内蔵されているSoCの電力効率が悪く、異常に発熱しやすい点です。

これは製造が行われているTSMC 3nmに問題があるのか、アーキテクチャーを先代のA16 Bionicのものを流用した事が原因なのかまだ明らかにはなっていませんが原神を最高画質でプレイするとサーマルスロットリングを引き起こしフレームレートが大幅に落ちるなど使い勝手にも影響が出ている状態になっています。

今回この非常に熱くなりやすいと言われているiPhone 15 ProについてAndroid AuthorityがGalaxy S23 UltraやPixel 7 Proなど売れ筋のAndroidハイエンドスマートフォンに対してどれほど本体が熱くなるのかテストした結果が掲載されているのですが、ここ最近の話題の通りiPhone 15 Proの本体は非常に熱くなるようです。

iPhone 15 Pro overheating investigated: Is it really too hot to handle? (androidauthority.com)

まず、アイドル時やYoutube、ウェブブラウジングとCPUベンチマーク(Geekbench 6)の4種類のタスクでの比較です。アイドル時はどのモデルも室温と同等を指していますが、YoutubeやウェブブラウジングなどにおいてはiPhone 15 ProがGalaxyやPixelに対して1℃程度高い温度を指しています。また、CPUベンチマークにおいては10分間の連続動作においてもiPhone 15 Proが他のスマホに対して1℃以上高い値を記録しています。

ここまでは端末の材質が異なるなど誤差の範囲と言えるのですがより負荷が掛かるGPUでのストレステストや4K動画の録画においては差が大きく出ます。

次のテストではGPUストレステストとして3DMark Wild Lifeを5分と10分、および4K60fpsでの動画撮影を5分と10分行った際の本体温度が計測されています。

GPUのストレステストにおいては5分の動作だとiPhone 15 Proが最も高い温度である41.4℃を示しており、Galaxyが39.9℃、Pixelが38.4℃を示しています。一方で10分間の動作になるとiPhone 15 Proは47.4℃と触っているのは不快になる温度にまで上昇する一方で、Galaxyでは44.7℃、Pixelでは41.5℃とこちらも温度は高いもののGalaxyに対しては1.7℃、Pixelに対しては6.9℃と比較的大きな差が出ています。

動画撮影においても同様の傾向が見られ、iPhone 15 Proは5分撮影で38.5℃、10分撮影で43.7℃を記録する一方で、Galaxyは31.7℃と34.5℃、Pixelは34.2℃、37.6℃とiPhone 15 Proの本体温度は断トツで高くなっています。

充電時の温度も低い供給電力でも高い

iPhone 15 Proについては純正では無いUSB-Cケーブルを使わない方が良いと言う話がありましたが、充電ケーブルに関係なくGalaxy S23 Ultraなどに比べると本体温度が高くなる傾向が見られています。

iPhone 15 Proでは充電時の電力は最高25W、大してGalaxy S23 Ultraでは瞬間最大で44W、その後も35W程度を一定時間維持しています。そのため、充電時間としてはGalaxy S23 Ultraの方が速くなっているのですが、本体温度については最大出力で充電が行われるポイントではiPhone 15 ProとGalaxy S23 Ultraは同じですが、出力が下がり始める充電開始後30分後にはiPhone 15 Proの方が高い温度になっています。

充電時の本体温度については両者共に最大35℃前後ですが、iPhone 15 Proについては最大25W程度の一方で、Galaxy S23 Ultraは最大44Wで充電が行われている点を考えるとiPhone 15 Proについては放熱面でもあまり優れているとは言えない結果になっています。

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
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