iOS17.4でiPhone 12のワイアレス充電速度が大幅向上。Qi2に対応し出力は2倍に
Appleでは2023年12月に公開したiOS17.2にて最大15W出力を行うQi2にiPhone 13およびiPhone 14が対応するようになりました。このQi2はApple純正のワイアレス充電規格であるMagSafeのベースとなっている技術で、技術的にはMagSafeに対応しているiPhone 12もQi2に対応できるはずだったのですが、iOS17.2では対応が見送られていました。そのため、iPhone 12ではMagSafeでは15Wの出力で充電できますが、Qi2などMagSafe以外を使うと7.5Wが最大値となります。
しかし、2024年3月6日にリリースされたiOS17.4にてリリースノートには記載されていないもののiPhone 12が非公式に15W出力で充電可能なQi2に対応した可能性が出てきているようです。
MacWorldがiPhone 12 Proを用いてMagSafeで充電したところ0%から30%まで約38分、50%までは70分かかった事が記録されています。iPhone 12でMagSafeを使うと出力は最大15Wです。
そのあとQi2対応するAnkerのワイアレス充電器を利用すると、0%から30%まで33分、50%まで64分とMagSafeと同等の速度が出ており、充電出力も7.5Wではなく15W程度出ていたと見られています。
このiPhone 12のQi2対応についてApple側は何も発表を行っていないほか、アクセサリーメーカーの間でも混乱が生じているようです。Qi2ワイアレス充電器を製造するBelkinはiPhone 12がQi2に対応していることを互換性情報に記載していますが、AnkerはQi2対応製品では一部モデルしかiPhone 12に対応していないと記載されるなど曖昧な表現になっています。
iPhone 12は発売から3年程度が経過しているのですが、まだまだ使えるスマートフォンであるため、この様な機能向上を図るアップデートは良いのですが、Appleが意図してQi2に対応したのかは定かではありません。
もし仮に意図していなかったとすると次のアップデートでQi2対応が削除される可能性がありますのでこの話を聞いてQi2充電器を飛びついて買うなどはAppleが公式に発表を行うまではしないほうが良さそうです。
iOS 17.2 is here with the Journal app and several other features and fixes | Macworld
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