Apple初の折りたたみiPhone「iPhone Duo」は、横幅の広い外側画面でも、Safariが右端に並ぶ操作部の下までWebページを広げないため、ページに使える幅がiPhone 13 mini並みにとどまっています。Appleはこの操作部の下もページに使えるようにしたいとしており、その方法を検討しているようです。
外側画面は右端に操作部が並び、Webページの幅はiPhone 13 mini並み
iPhone Duoは10月23日に発売されたApple初の折りたたみiPhoneで、同時に登場したSafari 27.1に利用者向けとして加わったのは、本のように半分開いたときにWeb上のPDFを見開きで表示する機能だけです。SafariはほかのiPhoneと同じエンジン(WebKit)で動くため、既存のサイトやWebアプリはiPhone Duoでもそのまま使えます。
ただ、5.4インチの外側画面はほかのiPhoneの画面より横幅が広く背が低いため、iOSは表示に使える縦の領域を広げようと、縦向きではSafariやシステムの操作部を画面の右端に1列にまとめています。Safari 27.1は、この列の部分を表示中のページの背景色で塗るだけで、列の下にはページを広げていません。そのため、縦向きでページに使える幅は列を除いた382(CSSピクセル)で、横幅の広い画面なのに、iPhone 17の402より狭く、同じ5.4インチのiPhone 13 miniの375とほぼ変わりません。
そのまま広げると中身が操作部に隠れるサイトが多数。Appleは別の方法を検討
Appleは10月23日にWebKitの公式ブログで、この列の下もWebサイトの作り手が自由に使えるようにしたいとしており、ヘッダーの背景を画面の幅いっぱいまで伸ばす使い方を例に挙げています。こうした見た目は、Webページを画面の端まで広げる既存の指定(viewport-fit="cover")でも作れますが、サイト側が文字やボタンなど大事な部分を操作部から離す余白を取っていることが前提です。
ただ、Appleが今のサイトの作りを調べたところ、この余白を画面の4辺とも正しく取れていないサイトが多く、こうしたサイトのページを列の下まで広げると、大事な部分が操作部の下に隠れてしまいます。そのため、同じ見た目をもっと失敗しにくく、作り手にも使いやすい形で実現できる方法を探しており、開発者から意見を募っている状態で現時点では具体的な解決策の提示や提供まで示せていません。
iPhone Duoでは既存のサイトがそのまま動くものの、Appleが探している新しい方法もサイトの作り手が使う仕組みのため、方式が決まってSafariに入った後も、ページが列の下まで広がるのは作り手が取り入れたサイトからになり、当面は外側画面の右端の列を背景色で塗った今の表示が続くとみられます。


