Intelが、第10世代Comet Lakeや第12世代Alder Lake、第13/14世代Raptor Lake/Refreshといった旧世代のCoreプロセッサーについて、中国本土向けの供給を再開する見通しです。DDR5メモリの高騰で予算内のDDR5環境を組むのが難しくなり、DDR4対応マザーボードの需要が再燃したことへの対応のようです。
DDR5高騰でDDR4環境が延命。Intelが旧世代Coreを中国で再供給
第10世代Comet LakeはLGA1200、第12〜14世代のAlder Lake・Raptor Lake(Refresh含む)はLGA1700と対応ソケットこそ異なりますが、いずれもDDR4メモリに対応するマザーボードを選べる点は共通しています。Intelは13・14世代についてはすでにグローバル需要向けに増産の準備を進めていましたが、今回はそこへ10・12世代を新たに加えます。新型を起こさずとも既存の設計資産とDDR4マザーボードベンダーとの連携だけで増産できることが、Intelが旧世代を選ぶ理由になっています。
なお、Intelがこのタイミングで旧世代CPUのラインアップを拡充するのはDDR5メモリの価格高騰が挙げられており、メモリの買い替えが不要なDDR4環境をそのまま使いまわしたいと言う需要が増えているのが背景にあると見られています。実際にマザーボードメーカーもDDR4対応マザーボードの生産再開を進めていることも明らかになっており、今回の供給再開は、その延長線上にある対応とみられます。
ただし現時点では対象は中国本土に限定されているほか、具体的にどのモデルの供給が再開されるのかなど詳細は明らかになっておらず、パーツ単品ではなくBTO向けとなる可能性もあります。
日本国内での復活は不明もRaptor Lake Nextが2027年に投入予定
国内のDDR5 32GB(16GB×2)は2月にはピークアウトが確認されていますが、平均価格は2026年7月3日時点では約7万円後半で販売されるなど依然として価格は高止まりしている状況です。そのため、日本でもDDR4に対応するCPUの需要は高く、Intelが旧世代CPUの販売を拡大する余地は十分あります。
ただ、その一方で現行のRaptor Lake世代のCPUも継続販売されているほか、2027年上半期には現行Raptor Lake Refreshをさらにリフレッシュした「Raptor Lake Next」を投入すると言われているため、中国で投入される10世代や12世代など比較的古いCPUが日本にも投入されるかは不透明です。

