Intel Meteor LakeではP-Coreが最大6コア、合計22コアに。TDPは125W

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Intelでは2023年から2024年に現行のRaptor Lake-Sの後継モデルである第14世代CPUのMeteor Lake-Sを発売予定ですが、今回このMeteor Lake-Sのコア構成について明らかになりました。

目次

第14世代CPU、Meteor Lake-Sのコア構成などが判明

Arrow Lakeに関する最新情報はこちらへ

Intelの第14世代CPU、Meteor Lake-Sは2022年10月20日から発売された第13世代CPUのRaptor Lake-Sの後継モデルにあたるデスクトップ向けCPUで、Intelでは2023年から2024年の間に発売が予定されています。

このMeteor Lake-Sでは現行のLGA1700から新しいLGA1851に刷新されるとともに、製造プロセスは現行のIntel 7(10nm相当)からIntel 4(7nm相当)に変更される予定です。また、構造面でも多くの新技術が採用されるようで、内蔵GPUが大幅に強化される事やチップレット化(Intelはタイルと呼称)するなど最新技術が投入されますが、CPU側もAlder Lakeから採用されているハイブリッドアーキテクチャーを引き続き採用しますが、P-CoreとE-Coreをそれぞれ新アーキテクチャーに刷新し、更にモバイル向けCPUとしてバッテリー持続時間を延ばすべくE-Coreを更に低省電力化したCPUが追加されたハイブリッドアーキテクチャーとなるようです。

今回はそんなMeteor Lake-SについてCPUのコア構成についてIntelのスライドがリークとして出現し明らかになっています。

Meteor LakeはP-Coreが最大6コアに減少し合計最大22コアに。TDPは125Wで据え置き

Intel Desktop Meteor Lake-S CPUs To Feature Up To 22 Cores, Arrow Lake-S Up To 24 Cores, Quad Xe iGPU Cores & 125W TDPs (wccftech.com)

今回のスライド資料は2022年8月に開催されていたHotChips34で部外秘で公開された資料の内容のようです。

スライドによると、IntelのMeteor Lake-Sについてはタイル化をする事でCPU設計での拡張性を従来モデルより向上させてはいるのですがCPUのコア数に関しては現行のRaptor Lake-Sより若干減る方向で設計されるようです。

資料では、E-Coreに関しては現行と同じく16コア構成となっていますが、CPU性能の大部分を司るP-Coreに関しては現行の8コアから6コアに減らされており、SKUの構成としては合計5モデルで、以下のラインアップで登場するようです。

  • Meteor Lake-S (合計22コア:6P+16E)/Xe 4コア/ 125W TDP
  • Meteor Lake-S (合計22コア:6P+16E)/Xe 4コア/ 65W TDP
  • Meteor Lake-S (合計22コア:6P+16E)/Xe 4コア/ 35W TDP
  • Meteor Lake-S (合計14コア:6P+8E)/Xe 4コア/ 65W TDP
  • Meteor Lake-S (合計14コア:6P+8E)/Xe 4コア/ 35W TDP

このMeteor Lake-SではP-Core側にはRedwood Coveアーキテクチャーと呼ばれる新しいアーキテクチャーが採用されますが、基本的な構造はAlder Lake-Sと一緒に登場したGolden Coveと同じようでアーキテクチャーの改良版に留まる見込みです。一方で、E-CoreについてはCrestmontと呼ばれる完全刷新されたアーキテクチャーが採用される見込みで、性能、電力効率共に大きく向上すると見られています。

関連記事:Intel Meteor LakeのP-CoreはAlder Lakeからの改良に留まる。E-Coreは刷新へ

内蔵GPUの性能が大幅強化へ。Raptor Lake-Sの2倍のコア数に

Meteor Lake-SではCPUコア数が現行モデルより若干減ってしまっていますが、代わりに内蔵GPUについて大幅に強化が行われるようです。SKU一覧では、デスクトップ向けMeteor Lake-SではすべてのモデルでXe-Coreが4基(EU64コア)搭載され、現行のRaptor Lake-SのEU32コアに対して倍増しています。

P-Coreの8コア化は第15世代のArrow Lake-Sから

Meteor Lake-SではP-Coreが6コアに減らされての登場ですが、2024~2025年に登場する第15世代CPUのArrow Lake-SではP-Coreの数がまた8コアに戻されるようです。また、E-Coreでは16コア据え置きとなるため、コア構成としてはRaptor Lake-Sの最上位構成と同じくP-Core8コア、E-Core 16コアの合計24コア構成になるようです。

IntelのMeteor Lake-SではCPUやGPUなど各機能をタイル化(チップレット化)するほか、製造プロセスもCPU側はIntel 7、GPU側はTSMC 5nmなどRocket LakeからAlder Lakeに代わる時に近い技術刷新が行われていますがその反動なのかP-Core側のコア数が6コアに減少してしまうようです。

P-CoreについてはCPU性能を左右する存在でありますが、この6コアへの減少によってIntelが同時期に登場するAMD Zen 5に性能面で対抗できるのか気になる所です。ただ、E-CoreのアーキテクチャーがMeteor Lakeでは完全刷新される事ですので、2コア分はそのE-Coreでカバーするつもりなのかもしれません。

あとはこのMeteor Lake-Sが予定通り出てくれればいいのですが・・・新しい設計を取り入れたモデルほど予定より遅延するのがIntelですのであまり期待はしていません。

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
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