Intelデスクトップ向けCPUはMeteor Lakeの代わりにArrow Lakeが2024年登場

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Intelでは現行の第13世代デスクトップ向けCPC、Raptor Lake-Sの後継モデルとして第14世代のMeteor Lake-Sの投入を予定していましたが、どうやらMeteor Lake-Sはキャンセルとなり代わりにArrow Lake-Sが2024年に投入されるようです。

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Meteor Lakeの代わりに投入されるArrow Lake-S。コア構成は8P-16Eの合計24コアに

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Intelでは2024年以降にIntel 4プロセスで製造される第14世代CPUのMeteor Lakeシリーズを投入する計画でしたが、このMeteor Lakeについてはデスクトップ向けでは開発中止になる可能性などは雲行きが怪しい状況でした。

しかし、最新のリーク情報によるとデスクトップ向けに計画されていたMeteor Lake-Sは開発中止となりますが、代わりに第15世代CPUとして登場すると見られていたArrow Lake-Sが第14世代デスクトップ向けCPUとして登場する可能性があるようです。

Arrow Lake-S 平台回歸到 Intel 在 2024 桌上型電腦處理器產品規劃中 – BenchLife.info

台湾のBenchLifeが独自のソースから入手した情報によると、Intelでは現行の第13世代デスクトップ向けCPUのRaptor Lake-Sの後継として登場するのは当初予定されていたMeteor Lakeではなく、その次に用意されていたArrow Lakeに置き換えられるとのことです。

Meteor Lakeでは、デスクトップ向けCPUには6P+8Eの合計14コア20スレッド構成のCPUのみ開発され、CPUラインアップもCore i5とCore i7のみ登場するという噂がありましたが、Meteor Lakeのデスクトップ向けCPUはすべて開発中止となり、その代わりに現行のRaptor Lake-Sと同じ8P+16E、合計24コア、32スレッドのArrow Lake-Sを投入する予定とのことです。

Arrow LakeではCPUにはIntel 20Aプロセスを使用し製造されたタイルを、GPUにはTSMC 3nmプロセスで製造されたタイルを組み合わせた製品になると見られており、CPUは上述の通り8P+16Eですが、GPUにはArc AlchemistをベースにしたXe LPGが搭載される予定で、モデルによっては高い内蔵グラフィック性能が期待できそうです。

IntelではこのArrow Lake-Sについて2024年上半期中の投入を目指しているようで、AMDのZen5アーキテクチャを採用するRyzen 8000シリーズより先にリリースされる可能性がありそうです。

Arrow Lake-Sに対応する800シリーズチップセットの詳細も登場。PCIeは最大60レーンに

Arrow Lake-Sに対応するマザーボードチップセットは合計5つ存在し、コンシューマー向けにはZ890、B860、H810の3つが提供される予定になっています。

仕様面ではZ890ではCPU側26、チップセット側34、合計60レーンのPCIeレーンを備えるほか、DDR5-6400のサポートや、48GBメモリモジュールとの互換性も備えています。

一方で、B860とH810ではCPU側のPCIeレーン数は26レーンで変わりませんが、B860ではチップセット側は18レーン、H810では6レーンとなっており、PCIeレーンのほとんどはCPU直接接続となるようです。

ラインアップ面ではZ890、B860、H810の3モデルが発表予定ですが、現在の600シリーズマザーボードで存在するH770マザーボードの後継となるH870については廃止される見通しのようです。

Intelの第14世代デスクトップ向けCPUについてはMeteor Lakeが有力でしたがMeteor LakeはノートPC向けのみ登場し、デスクトップ向けCPUは登場しない可能性がかなり高まったと言えそうです。ただ、Intelとしてはデスクトップ向けCPU市場を見捨てる訳ではなく、当初予定より少し遅れる可能性はありますが、Meteor Lakeの次世代CPUであるArrow Lakeを先行投入するなどを計画しているようです。

これにより、Intelは2023年秋以降に発売予定のRaptor Lake-RefreshでAMDのZen5搭載のRyzen 8000シリーズに対抗せざるを得ない状態と見られていましたが、Arrow Lake-Sが投入されるとなるとAMDに対する対抗馬になりうる存在となりそうです。

ただ、不安なのがArrow LakeではIntel 20Aと呼ばれる最先端プロセスが採用される予定で、そもそも開発が遅れないか、発売出来ても生産量を確保できるのかなど不安が残りますがひとまずIntelはデスクトップ向けCPU市場を諦める訳ではないと今は言えそうです。


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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
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コメント

コメント一覧 (3件)

  • 現時点でまともに生産できてないのに
    最新プロセス前倒しして重大なエラッタ発生せんのかね?

    • クアルコムもこのプロセスでスナドラ生産予定なので製造レベルでの重大なエラッタはしてないと思う。
      やらかしたら違約金発生するし。

    • エラッタは論理のバグなので、製造上の問題では無く、設計上の問題です。
      よって製造プロセスは関係ありません。枯れたプロセスでも起こる可能性はあります。

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