NVIDIA GeForce RTX 5090は16枚のGDDR7を高密度に搭載。容量は32GBに向上へ
NVIDIAは2024年秋ごろにBlackwellアーキテクチャーを採用するGeForce RTX 5000シリーズを投入する予定ですが、今回この中で最上位モデルとなるGeForce RTX 5090のメモリーレイアウトと基板レイアウトに関するリーク情報が半導体関係の情報を扱う中国の掲示板『Chiphell』から明らかになりました。
Chiphellで過去に実績があるリーカーによると、GeForce RTX 5090のメモリーレイアウトは非常に高密度でダイに対して左右に5、上面に4、下面に2枚のメモリーモジュールを備えるとのことです。
現行のGeForce RTX 4090では384-bitのバス幅を実現するためにGDDR6Xメモリーモジュールを左右に4枚、上面に3枚、下面に1枚で合計12枚配置しています。しかし、RTX 5090では512-bitのバス幅を実現するために合計16枚のメモリーモジュールを備える事になります。
これにより各メモリーモジュールの容量が現行と同じく2GBである場合は合計32GBのVRAM容量を持つなど、GeForce RTX 3090以来の容量拡大となります。また、エンタープライズ向けのRTXシリーズでは両面実装などが行われるとも考えられ、その場合は最大64GBのVRAM容量を搭載可能になります。
レイアウトとしては512-bitに拡大するメモリーチャンネルやCUDAコアの増加によりGPUダイサイズは大型化すると考えられています。また、メモリーモジュールの配置と合うようにパッケージサイズも拡大されると予測されるため、現行のRTX 4090に比べてコスト面が不利で価格の高騰は避けられないと言えそうです。
NVIDIA GeForce RTX 5090はついにバス幅が512-bitに拡大されるという事で、メモリーモジュールもGPUを囲う形で16枚も搭載されるなどゲーミング用GPUと言うよりエンタープライズ向けモデルのような有様になっています。また、GDDR7の速度は28Gbpsになると言われているため、RTX 5090では帯域幅が1.8 TB/sになり、HBMを搭載するサーバー・データセンター向け製品とほとんど変わらない速度を実現できます。
ただ、これだけ高密度にメモリーを詰めるとなるとメモリーモジュール自体のコストのほかに、基板設計や歩留まりなどのコストも莫大になると考えられ、このRTX 5090は30万円で販売されるとは考えづらく、日本では少なく考えても40万円ぐらいしても不思議ではないと言えます。
[显卡] 嘟嘟嘟哒,GeForce of Blackwell | Chiphell
補足情報
NVIDIA GeForce RTX 5000シリーズは2024年9月から11月の間に発売が計画されているグラフィックカードで、GPUアーキテクチャーには新世代のBlackwell GPUが搭載予定です。メモリーにはGDDR7が採用され、PCIe Gen 5.0に対応すると言われています。
製品ジャンル | メーカー | 製品名 | 発売予定時期 |
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GPU | NVIDIA | GeForce RTX 5000シリーズ | 2024年秋以降 |
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