NVIDIA GeForce RTX 5090 Founders Editionは2スロット、2ファン構成に。RTX 4090から大幅な薄型化。TDPも減る可能性も
NVIDIAのGeForce RTX 5090はRTX 5000シリーズの中で最上位モデルとしてラインアップするモデルで、RTX 4090に搭載されている16384コアを超えるCUDAコアの搭載、メモリーバス幅が512-bitでメモリーにはGDDR7を32GB搭載するなどスペックの大幅アップが予想されています。
ただ、この大幅なスペックアップに伴い消費電力はRTX 4090に対して電力効率の向上を踏まえても大幅な低減は見込めないと見られています。そのため、GPUを冷却するGPUクーラーもRTX 4090と同じくFounders Editionでも3スロット化かRTX 4090 Ti向けに作られた4スロットに巨大化されるのではないかと言われていましたが、予想に反してGeForce RTX 5090 Founders Editionでは2スロット、2ファン構成へ大幅な小型化が実現する可能性が高いようです。
No, RTX 5090 FE has a 2-slot cooler.
— kopite7kimi (@kopite7kimi) May 29, 2024
GeForce RTX 5090が2スロット化されるというリークは数日前にChiphell上でも取り上げられていましたが、同様の情報がリーカーのkopite7kimi氏も入手したようで、RTX 5090 Founders Editionが4スロットに大型化されるという噂に対して間違いを指摘し、2スロット、2ファン構成であることを述べています。
I don't know. But I am sure the cooling design is more efficient.
— kopite7kimi (@kopite7kimi) May 29, 2024
2スロット、2ファン構成になると言う事で、GeForce RTX 4090に対してRTX 5090は消費電力が低くなる可能性についてkopite7kimi氏はTDPは明らかにしていないものの冷却効率が大きく向上したデザインになっているとのことです。
数日前にChiphellから登場したリークでは冷却効率を上げるためにRTX 5090は基板を3枚に分割し、吹き抜け部分を増やすことで空気抵抗を減らし、冷却性能を向上させるとも言われていました。
しかし、RTX 4090と同じく最大450WのGPUを2スロットにして冷やすことは困難と言えますのでGeForce RTX 5090のTDPはRTX 4090で設定されていた最大450Wから400W程度にまで下がる可能性があるかもしれません。ただ、GDDR7化に加え、RTX 4090を超える性能を確保するとなると400Wを下回るような大幅な消費電力低減までは期待できないとも言えます。
今回挙げられているのはGeForce RTX 5090のリファレンスモデルのFounders Editionであるため、各社が発売するAIBモデルでどうなるかはわかりません。
ただ、Founders Editionが2スロット化された場合、消費電力が下がる可能性があるほかAIB各社もFounders Editionに対抗できる製品投入が必要であるためRTX 4090で見られていた大型化路線から2スロットで収まる小型化にかじを切ったモデルが投入される可能性が高いと言えます。
kopite7kimi | X (Twitter)
補足情報
NVIDIA GeForce RTX 5090はRTX 5000シリーズの最上位モデルにラインアップされるモデルで、GB202 GPUが搭載されます。そのほかの仕様は512-bitのバス幅でGDDR7を32GB搭載すると言われていますが、具体的なCUDAコアや動作クロック、TDPなどはまだ明らかにされていません。ただ、GPUクーラーの小型化のために基板は3つに分かれるなど奇抜な基板デザインになるとも言われています。
製品ジャンル | メーカー | 製品名 | 発売予定時期 |
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GPU | NVIDIA | GeForce RTX 5090 | 2024年秋以降 |
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