NVIDIA GeForce RTX 5000シリーズのCUDAコア数はGeForce RTX 4000シリーズから大きく増えない可能性? ミドルレンジモデルは2025年以降に登場。
NVIDIAは次世代GPUアーキテクチャーのBlackwellを採用したGeForce RTX 5000シリーズを2024年秋ごろにリリース予定ですが、同グラフィックカードについて現行のGeForce RTX 4000シリーズのAda Lovelaceアーキテクチャーに対してGraphics Processing Processors (GPC)の構成がほとんど同じで、数も増えない可能性があるという話のミドルレンジ以下のGPUの登場時期に関するリークが登場しました。
I found some friends getting bored with Jensen's presentation today.
— kopite7kimi (@kopite7kimi) June 2, 2024
I will say GB20x will have the same GPC count than AD10x except GB207 and AD107.
リーカーのkopite7kimi氏によると、NVIDIAのBlackwellアーキテクチャーを搭載するGB20x系 GPUではGB 207を除いて、GPCの数や構成がAD10x系と同じになるとのことです。また、GB203では過去に言われていた6*8構成ではなく、AD103 GPUと同じ7*6構成になる可能性が高いと述べています。
現行のAda Lovelace GPUではAD107 GPUを除くとGPCの中に12基のStreaming Multiprocessor (SM)を備える構成が基本になっていましたが、この構成はBlackwell GPUのGB20x系でも踏襲されるようです。SMの中にどれだけのCUDAコアが含まれているのかなど詳細は明らかになっていませんが、仮にSM構成もAda Lovelaceと同じである場合は、GeForce RTX 5000シリーズのCUDAコア数はRTX 4000シリーズに対してほとんど変わらない可能性がありそうです。
Yes.
— kopite7kimi (@kopite7kimi) June 2, 2024
ただ、このリークに対する質問としてBlackwell GPU最上位モデルのGB202 GPUは8*2構成になるとも述べており、SMは現行のAD102 GPUの144基から最大192基に拡大されるなどCUDAコア数が順当に増える可能性があるようです。また、GB203 GPUに対してGPC構成が変わっているため、過去に言われていたGB203を2つ繋いだデュアルダイ構成にはならないようです。
また、AD107の後継であるGB207は変わる可能性があるとのことですが、AD107 GPU自体、Ada Lovelaceアーキテクチャーの中で唯一GPC内に含まれるSMが8基に削られていたGPUであったため、Blackwell世代のGB207ではこれがほかのモデルと同じ様に12基のSMを内蔵する様に変わるなど、CUDAコアが増えるかもしれません。
ミドルレンジモデル以下の登場は2025年以降?
Due to the order of product development, we will not see finished products other than GB202 and GB203 in the short term, we will not discuss GB205, GB206, and GB207 at this time.
— kopite7kimi (@kopite7kimi) June 2, 2024
I feel sorry to everyone, GB203 is not 6*8, but 7*6, similar to AD103. 😅
GB20x系 GPUのコア構成以外にも、現在の開発状況についてもリークが登場しており、現時点では2024年内など近い内にはGeForce RTX 5090向けのGB202 GPUやRTX 5080への搭載が予測されているGB203 GPU以外は登場しない見込みとのことです。そのため、RTX 5070やRTX 5060などミドルレンジ向けに搭載されるGB205やGB206、GB207 GPUについては2025年以降の登場になる可能性が高いようです。
NVIDIAではRTX 3000シリーズやRTX 4000シリーズでも90系や80系などハイエンドモデルを秋に発売し、翌年のCESでミドルレンジに近いモデルを発表し、発売するスケジュールで来ているため、今回のGeForce RTX 5000シリーズもミドルレンジ以下のモデルは同様のスケジュール感での登場となりそうです。
Blackwell世代となるGB20x系 GPUでは最上位モデルのGB202 GPUではGPCやSMが増えることで、CUDAコア数がさらに増えそうな状況ですが、それ以外のモデルではCUDAコア数が大きく増えることは無く、アーキテクチャー刷新やGDDR7化が性能向上の源となりそうです。特に、RTX 5080に搭載が計画されているGB203 GPUでは現行と同じGPC数になるとのことですので、GeForce RTX 4090を超えるような性能を発揮することは難しいなど、最上位モデルと1つ下のハイエンドモデルとの差がかなり大きくなりそうです。もしかしたら、RTX 5080にはGB202 GPUのカットダウン版が搭載される可能性も否定できませんが、そしたら価格が大きく上がる可能性も高まります。
補足情報
NVIDIA GeForce RTX 5000シリーズは2024年秋以降に発売が計画されているグラフィックカードで、GPUアーキテクチャーは新世代のBlackwell GPUが搭載される予定です。上位モデルのメモリーにはGDDR7が採用され、PCIe Gen 5.0に対応すると言われています。
製品ジャンル | メーカー | 製品名 | 発売予定時期 |
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GPU | NVIDIA | GeForce RTX 5000シリーズ | 2024年秋以降 |
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