GeForce RTX 5000シリーズに搭載されるGDDR7メモリの温度が、モジュール単位で確認できるようになりました。
NVIDIAが非公開にしていたメモリ温度をコミュニティが復元
GeForce RTX 5000シリーズでは、GPUに搭載されている各種温度センサーの情報を読み取れないようにしており、該当するレジスターのドキュメントや公式の監視インターフェースも提供していません。しかし、7月12日には改造によるホットスポット温度の復活が判明し、15日にはHWMonitorでのホットスポット表示対応へと広がっていました。
今回、ホットスポット温度の読み取り方法を発見したPaulo Gomes氏のチームやMSI Afterburner開発者のUnwinder氏、HWiNFO作者のMalík氏らが参加する開発者コミュニティがGPU上のレジスターを解析し、非公開とされていたGDDR7チップごとの温度の読み取りに成功したことが明らかになっています。
AfterburnerはプラグインHotspot.dll、HWiNFOはベータ版で対応
NVIDIAが非公開としている温度情報を読み取る手段として、Overclock.netメンバーのasder00氏が、MSI Afterburner用プラグイン「Hotspot.dll」のバージョン1.4および1.5にGDDR7の温度センサーを読み取る機能を追加しています。
同プラグインでは、すでにBlackwellのGPUダイに搭載されている6か所の温度センサー情報に加え、ホットスポットの算出温度やメモリジャンクション温度など、各種温度センサーの情報を読み取れるようになっていました。今回の機能追加により、メモリモジュールごとの温度も個別に追えるようになっています。
HWiNFOもベータ版でGDDR7温度に対応し、こちらはPCBの両面にメモリパッケージを実装するクラムシェル構成でも、それぞれの温度を個別に読み込めるようになっています。ただ、その一方で、RTX 5090のように16個のGDDR7メモリを搭載する製品でも測定点は8つだけで、2個のメモリパッケージを1組として1つの値が算出されるとのことです。
なお、Afterburnerでは本体の標準機能ではなくプラグインの導入が必要で、HWiNFOも現時点ではベータ版のみの対応です。定番ツールを正式版のまま使っている環境では、まだこの数値は表示されません。
現状のデータでは、各測定点がPCB上のどの位置にあたるかまでは分かりませんが、メモリの一部だけが他より高温になっているといった偏りは読み取れます。そのため、ホットスポットやメモリ温度の偏りを確認できれば、サーマルパッドの接触不良などの不具合が発生した際のトラブルシューティングが容易になるほか、中古購入時の動作確認にも重宝する機能になりそうです。


