AMDの128コアのZen 4c搭載、EPYC 9754のベンチマーク登場。Sapphire Rapidsの2.4倍の性能。

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AMDの128コアのZen 4c搭載するEPYC 9754のベンチマーク登場。Intel最新鋭Xeonを2.4倍上回る圧倒的な性能を記録

AMDではZen 4を小型化したZen 4cを発表し、それらをEPCY Bergamoと呼ばれるサーバー・データセンター向けCPUに搭載した製品を間もなく投入する事を明らかにしています。このEPYC Bergamoでは最大128コアのZen 4cを搭載し、256スレッドの実行能力を持つ超多コアCPUとなっており、競合のIntelに対して導入から運用終了までにトータルで掛かるコストであるTCOの低さや、クラウド環境の構築などに最適なCPUになっています。

今回このEPYC Bergamoの最上位構成である128コア256スレッドを持つEPYC 9754 BergamoのVrayベンチマークが登場しました。

EPYC 9754 Bergamoのスコアについては1基搭載した状態では132498ptを記録、2基搭載した状態では221018ptを記録しています。

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他のサーバー・データセンター向けCPUと比較すると、Zen 4を96コア搭載するEPYC 9654に対しては1基同士ではEPYC 9754 Bergamoが3.2%上回っていますが、同等レベルの性能に位置している言えます。一方で2基利用した状態ではEPYC 9754 Bergamoは1基状態に対して1.6倍のスコアである221081ptを記録していますが、EPYC 9654では1基に対して1.37倍しかスケーリングしておらず、スコアは147975ptとEPYC 9754 Bergamoが1.5倍上回る性能になっています。

競合となるIntel Sapphire Rapids世代のXeon Platium 8490Hに対しては2基状態で93059ptとなっており、コア数が少ない関係から1基構成のEPYC 9654に対して14%、EPYC Bergamo 9754に対して30%劣るスコアになっています。なお、同じCPU 2基構成の条件においてはこの差はさらに開き、EPYC Bergamo 9754はXeon Platium 8490Hに対して2.38倍と言う圧倒的なスコアを記録しています。

今回のEPYC Bergamoに搭載されているZen 4cではL3キャッシュ容量を半分程度に削られていますが、その分をコア数増に割り当てています。このキャッシュ容量削減によって性能は犠牲になると見られていましたが、ワークロード次第ではあまり大きな悪影響は無い様で、コア数増による恩恵を受ける事が可能となるようです。

なお、完膚なきまでに打ち負かされたIntelですが、2024年にはE-Coreを144コア搭載するSierra Forestを投入予定としています。このCPUもEPYC Bergamoと同じく一部機能を省略したCPUを大量に搭載するサーバー・データセンター向けCPUとなっているのですが、E-Coreについては元々省電力性を重視したAtom系アーキテクチャーを採用しているため、Zen 4cほど高い性能を確保できない可能性がありますが、どのような性能となって登場するのか気になる所です。

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