DDR4などのDRAM価格下落が徐々に沈静化。まもなく反転する可能性。

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DDR4やDDR5などのDRAM価格下落が徐々に沈静化。PC市場の需要回復と共に価格も反転する可能性

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DDR5やDDR4などに搭載されているDRAM価格については2022年以降、インフレが世界各国で深刻化し、それに伴い中央銀行の引き締めとそれに伴う景気後退などでコンシューマー向けおよびサーバー・データセンター向け製品の売上は大きく低下しまし、これらにつられる形で需要が大きく減少し、価格が大きく下落しています。

特に、DDR4やDDR5やグラフィックカード、スマホ向けのDRAM系メモリーについては特に影響が大きく2023年の4~6月期の価格は前期に比べてDDR4は15~20%下落、DDR5は13~18%の下落が記録されていました。

しかし、調査会社のTrendforceによるとインフレの鎮静化や景気拡大、そしてそれに伴うPC需要の回復とDRAMメーカー各社の減産効果が波及してきている事が原因となり2023年7~9月期は前期に対して小幅な下落または横ばいに留まる見込みで、価格が判定する兆しが出ているようです。

PCのDRAMに関してはDDR4が3~8%減と未だに価格下落傾向は続くものの、前期の最大20%下落に比べると沈静化しています。また、DDR5に至っては0~5%とほぼ横ばい状態になる予測が立てられており、価格下落は一旦収まる方向を示しています。これはサーバー向けのDDR4/5メモリーでも同様の傾向となっています。

また、ノートPC向けのDRAMに関してはLPDDR4Xは0~5%の下落予測が立てられていますが、LPDDR5Xについては0~5%値上げする可能性が出るなどコンシューマー向けPCの需要が回復している事が示唆されています。

他に、グラフィックカードなどに搭載されるGDDR6などのメモリー価格についても前期は10~15%下落でしたが、今期は0~5%下落という事で底値に近付いている事が示唆されています。

なお、この価格下落の鎮静化の原因としては上述の通りPC需要の回復もあるのですが、最も大きな原因はDRAMメーカーの減産と見られています。特に大手のSamsungやMicronなどでは2022年末から大幅な減産に踏み込んでおり、DRAMの在庫水準が低下し始めている事も大きな要因と言えそうです。なお、今後PC需要が大きく回復するなど突発的に需要が増えた場合は急激にDRAM価格が高騰する可能性もあるため、DDR5などの購入を検討している人は極端に底値を狙わず、今年の夏休みを目途に購入しておいた方が良いと言えそうです。

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