Intel Core i9-13900Kが動作クロックの世界記録を樹立。8.81 GHzを達成

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Intelが2022年10月20日に発売開始をした第13世代CPU、Raptor Lake-Sについては定格で最大5.8 GHzと高い動作クロックが特徴的ですが、液体窒素を用いたオーバークロックにおいてCore i9-13900Kが世界最高の動作クロックである8.81 GHzの世界記録を達成したようです。

目次

動作クロック高めなRaptor Lake最上位モデル、Core i9-13900K

Intel Raptor Lake Roars! Core i9-13900K Claws Away AMD’s FX-8350 CPU Frequency World Record By Hitting 8.81 GHz Clock Speeds (wccftech.com)

Intelでは2022年10月20日に第13世代CPUであるRaptor Lake-Sを発売しましたが、この中で最上位モデルとなるCore i9-13900Kではデフォルト設定で最大5.8 GHzで動作するなど非常に高い動作クロックが特徴的となっています。

また、2023年には動作クロックを最大6.0 GHzにまで高めたCore i9-13900KSの投入も予定するなど高い動作クロックでも安定的に動作が可能なCPUとなっているようですが、今回ASUS社内のオーバークロッカーチームがCore i9-13900Kを液体窒素を用いてオーバークロックを行い、8年間破られていなかった動作クロック世界一位の座を塗り替えたようです。

動作クロックは8.81 GHzを達成。2013年のAMD FX-8370で記録された8.79 GHzを8年ぶりに上回る。

elmor`s CPU Frequency score: 8812.85 MHz with a Core i9 13900K(8P) (hwbot.org)

CPUの動作クロックの高さに関する世界記録は2013年にAMD FX-8370にて8.79 GHzでの動作を最後に8年間記録が破られない状態となっていましたが、ASUS社内のオーバークロッカーチームがASUSのROG MAXIMUS Z790 APEXマザーボードを用いてCore i9-13900Kを液体窒素でオーバークロックを実施しました。

 

結果としては、Core i9-13900Kを用いてP-Coreは8.81 GHzでの動作を達成し長らく破られていなかった8.79 GHzを超える世界記録を達成したようです。

Cinebench R23でもオーバークロックで5.5万ptを記録

 

MSIもCore i9-13900Kのオーバークロックに挑戦したようで、こちらは動作クロックの高さではなくCinebench R23およびR20での最高スコアに挑戦したようです。スコア結果としてはCinebench R23が55,004pt、Cinebench R20が20962ptを記録しており、24コアCPUとしては世界最高スコアとなっています。(32コアのThredripper PRO 5075WXでも54323ptが最高記録のためCore i9-13900Kが上回っています)

このMSIの記録は液体窒素が用いられているものの動作クロックは7.3 GHzと控えめとなっていますがそれでも5.5万ptを超えるスコアを記録しており今後様々なマザーボードやオーバークロッカーがCore i9-13900Kを用いて最高記録に挑戦するため、動作クロックや最高スコアに関する世界記録はどんどん破られていくものと考えられます。

 

Core i9-13900KについてはIntel 7 (10nm)と呼ばれる2019年から使われているプロセスノードを用いて製造が行われているためIntelの第12世代CPUやAMD Zen 4に対して非常に高いレベルの動作安定性を持っているようです。そのため、オーバークロックに関しては通常の簡易水冷を用いた状態でも6.0 GHz越えは可能で、液体窒素を用いると簡単に7 GHzを超え、最適化を施せば8.8 GHzと今まで見た事が無いような動作クロックにまで引き上げる事が可能なようです。

今後、Core i9-13900Kは多くのエクストリームオーバークロッカーの手に渡るため8.81 GHzを超えるような記録も見られる可能性が高いです。また、2023年に発売がされるCore i9-13900KSではCore i9-13900Kより更に高い動作クロックが設定されるため、もしかしたら9 GHzを超えるようなオーバークロックも見られるかもしれませんね。

Intelが2000年代に夢見た10 GHzのCPUは通常動作ではないものの近いかもしれませんね。

 

 

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
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