Intel Core i9-13900のES品でのゲーミングベンチなど出現。既にAlder Lake並みの性能

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Intelでは2022年秋頃からRaptor Lake-Sの中でオーバークロックが可能なKバリアントを発売予定としていますが、2023年初旬に登場する無印モデルであるCore i9-13900のCinebenchやゲーミングでのベンチマーク結果が出現しています。

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2023年初頭登場のIntel Core i9-13900

IntelではCore i9-13900Kなど末尾にK、KF付くオーバークロック可能なハイエンドモデルを2022年秋以降に発売を予定していますが、2023年1月以降にオーバークロックに非対応化で価格を抑えた無印モデルおよびFモデルの投入を予定しています。

今回、そんな無印モデルの中で最上位モデルとなる、Core i9-13900のES品を入手したユーザーがゲーミング時のパフォーマンスやCinebenchベンチマークなどの計測結果を掲載しています。

ES品であるものの、動作クロックは3.8 GHzを達成。TDPは65W

 

今回テストされるCPUは、ES品のCore i9-13900となっています。

CPU-Z上にはCore i9-13900の情報は登録されていないため、モデルナンバーなどはIntel Coreとまでしか記載がありません。ただ、世代については『Raptor Lake』と記載されています。コア数に関してはP-Coreを8基、E-Coreを16基搭載しており、TDPについては65Wと記載されている事から無印モデルのCore i9-13900と推察されています。

このCore i9-13900ではキャッシュ容量はCore i9-13900Kと同じくL2 16MBとL3 36MBの合計68MB搭載しており、Core i9-13900Kとの差は動作クロックとオーバークロック機能の有無だけになると見られています。

今回出現しているCPUはES品となっていますが、動作クロックとしては無印モデルとしては高めの3.8 GHzと表示がされており、比較対象となるCore i9-12900についてはCore i9-13900と同じ3.8 GHzに動作クロックを合わせてテストが行われています。

ES段階でゲーミング時のパフォーマンスは既にCore i9-12900並み

画像①:Total War :Three Kingdom、Wolfenstein : Youngblood、Dirt5、Gear of War 5

画像②:Watch Dog Legion、Shadow of the Tomb Raider、Forza Horizon 5、Far Cry 6、Assasin’s Creed Valhalla、The Riftbraker

ゲーミング時のパフォーマンスにおいてはES品のCore i9-13900とAlder Lake-S世代のCore i9-12900は同等と言える計測結果となっています。

War ThunderやCS:GOなどオンラインゲーム系ゲームにおいてもCore i9-13900と12900との差は大きいとは言えず、War Thunderに関してはCore i9-13900が1.1FPSながらも優位なスコアを記録しています。

ベンチマークにおいてはCore i9-13900がCore i9-12900を超える場合も

 

ベンチマークはCinebench R20とR23、Blenderで行われています。Cinebench R20およびR23においてはシングルコア性能はCore i9-12900の方が高いものの、マルチコアになるとCore i9-13900の方が25%高いスコアを記録しています。この点はCore i9-13900ではE-Coreが8コア多く搭載されているため、このような差が出ていると見られています。なお、Core i9-13900のCinebench R23マルチコアのスコアは26748ptでCore i9-12900KS並みのスコアになっています。

BlenderベンチマークにおいてもE-Coreを8コア多く積んでいる効果が出ているのか、こちらもCore i9-12900より25%高いスコアを記録しています。

Core i9-13900は無印モデルのため、発売は2023年1月頃、つまりあと6ヵ月近くありますが、既にES品の段階でも高い完成度となっており、最終仕様では今回出現したゲーミング時のパフォーマンスやベンチマーク結果より更に高い性能が出ると見られています。

 

 

Intel Core i9-13900については2023年1月以降に発売されるモデルではありますが、既にES品が出ており、ベンチマーク結果の通りかなり良好なスコアを出せている事から開発としては順調に進んでいそうです。

ゲーミング時のパフォーマンスについてはキャッシュ容量をCPU全体で68MBに増やした効果が出ているのか、最適化が進んでいないES段階にも関わらずAlder Lake CPUに対して差が無い状態にまで来ており、最適化が進む製品版ではどれだけ高い性能が出せるのか期待がかかります。

これだけ高いパフォーマンスですと、AMDとしては3D V-Cache搭載 Ryzenが無いとキツイ気もしますね。

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
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