NVIDIAがGeForce RTX GPUでCopilot+対応へ。数か月以内に投入予定

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NVIDIAがGeForce RTX GPUでCopilot+対応を計画。数か月以内に投入予定

Microsoftが2024年5月20日に発表したCopilot+ではNPUなどを利用し、パソコンの操作やファイル履歴などから必要な情報を素早く呼び戻せる『Recall』やAI画像作成や編集機能を追加した『Cocreator』などAIをフル活用した機能がWindows 11に組み込まれる事が明らかにされました。

このCopilot+の動作には40 TOPsを超えるNPUが必須であり、6月に発売されるQualcomm Snapdragon Xシリーズと2024年後半に投入されるAMD Ryzen AI 100シリーズ(Strix Point)、Intel Arrow LakeとLunar Lake CPUのみ対応するため、高性能なグラフィックスカードを備えたデスクトップ向けPCでは対応が難しいと考えられていました。

しかし、NVIDIAではCPUに組み込まれているNPUより高性能なGeForce RTX GPUを利用してこのCopilot+に今後数か月以内に対応することを公式ブログにて明らかにしました。

今後数か月以内に電力効率に優れるSoCに加え、RTX GPUを備えるPCでCopilot+がリリースされます。これにより、ゲーマーやコンテンツクリエイター、開発者はCopilot+の機能に加え、ローカル環境で実行するAIワークフローでのパフォーマンス向上を体感できるようになります。

New Performance Optimizations Supercharge NVIDIA RTX AI PCs for Gamers, Creators and Developers -NVIDIA Blogs (日本語訳)

NVIDIAのGeForce RTX GPUではNPUに近い動作が可能なTensorコアを内蔵しており、GeForce RTX 3060でもINT8で100 TOPs近い性能があるなどCPUに内蔵されているNPUより高いパフォーマンスを発揮することが可能になっています。そのため、このようなグラフィックスカードを搭載するPCにおいてCopilot+を動かすだけの性能は十分有していると言えます。

ただ、公式ブログではRTX GPUと記載があるため、対応するグラフィックスカードはTensorコアを内蔵するGeForce RTX 2000シリーズ以降になると考えられます。

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Copilot+についてはNPUが必須のような雰囲気でしたが、NVIDIAはGeForce RTXシリーズでも近い将来対応すると明言しているため一定以上のAI処理性能を持つディスクリートGPUであればCopilot+には対応する事は可能なようです。これはNPUに比べてディスクリートGPUの方がAI処理性能が高いため当然の対応と言えますが、Microsoftが血迷ってNPUに絞るのではないかとヒヤヒヤしていました。

ただ、喜ぶのは少し早くてCopilot+のシステム要件を見るとDDR5またはLPDDR5が必要とも書かれているため、AMDであればRyzen 7000以降、Intelの場合、Alder Lake以降のDDR5対応マザーボードが必要になるなどGeForce RTXを備えたゲーミングPCでもこの要件に当てはまらないPCが多くなりそうです。

個人的にはこのDDR5などの要件はNPUがメインメモリーを使うケースを想定していると考えられるため、より高速なGDDR6を備えるディスクリートGPUを使った場合はこの要件は適用されない可能性もあります。ここはGeForce RTXシリーズが正式にCopilot+対応を発表する時に明らかにされると考えられます。

ソース

New Performance Optimizations Supercharge NVIDIA RTX AI PCs for Gamers, Creators and Developers | NVIDIA Blogs

https://blogs.nvidia.com/blog/rtx-advanced-ai-windows-pc-build

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