NVIDIAが上方修正。CMPシリーズは予測より約100億円上振れる売上高

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GTC2021にてNVIDIAは将来GPUの計画やHPC向けCPUへの参入などを発表しましたが、その裏でNVIDIAは2022年度第一四半期決算(2月~4月期)の上方修正を発表しました。また、Ethereumなどの仮想通貨特需でCMPシリーズの売上高は予測より100億円上振れたようです。

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CMPシリーズの売上高は予測より100億円程度上振れ

NVIDIA Announces First Quarter Fiscal 2022 Revenue Tracking Above Outlook | NVIDIA Newsroom

NVIDIAは2021年度第四四半期決算時に来期予測を発表し、その中で売上高は約5300億円と予測がされていました。しかし、NVIDIAはこれらの来期予測を上回る売上高が2022年度第一四半期で予測される事を発表しました。

NVIDIAのCFO、Collete Kress氏によると「2022年度第一四半期の途中ではあるものの、Q1の売上高は既に前期の予測値であった5300億円を超える値で推移している」との事です。

この発表だけ見ると、NVIDIA製品が多く売れているから上振れしているように見えますが、Kress氏が共有したスライドによるとNVIDIAはマイニング用GPUであるCMPシリーズが予想以上に売れている事が示されています。

スライドには2021年2月24日時点まではCMPシリーズの売上は50億円程度に留まる予測になっていましたが、2021年4月12日の予測では100億円上乗せされた150億円の売上高になると上方修正がされています。

このスライドの発表中に補足として、第一四半期はCMPなど仮想通貨関連の売り上げは予測より上振れしているとしながらも、CMPシリーズによって通常のGeForceなどの製品の供給に悪影響は出ていない事を強調しており、代わりに補完する役割にあると語りました。

また、Kress氏はGPUの供給に関する事も述べており、NVIDIAとしては今年もGPUに対する需要は高くなるとしながらも、第一四半期の収益を確実に伸ばせるだけのGPU供給を通期で調達できる見込みである事も語りました。

 

CMPシリーズがルーマニアで発売された際に価格の割にパフォーマンスが最悪で「誰が買うんだろう」と思っていたのですが、買ってる人や組織はしっかりいるみたいです。

ルーマニアでCMP 30HXが発売中。約8万円で3か月保証。誰が買うの? 

NVIDIAとでは2017年に起きた仮想通貨ブームでは波には乗れたものの、ブームが去ったあとは中古のGPUが大量に出回り売上高を圧迫しましたが、今回はどこまで続くかわかりませんが、うまい事波に乗れているようです。また、ブームが去った後に中古GPUが大量に市場に出回る心配もCMPシリーズが売れれば無くなるのですべてはNVIDIAのシナリオ通りに行っているかもしれません。

NVIDIAのQ4決算発表。GPU不足は4月まで続くと予測、通期では改善 (gazlog.com)

ちなみに、GPUの供給状況については「通期で見ると十分な量が確保されている」と発言した2月24日の決算発表の時と言い回しが変わったものの、内容は変わっていませんので今後もGPU不足は続く可能性が高いかもしれません。

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