AMD Ryzen 7 7700Xのベンチマーク出現。シングルコアはRyzen 9 5950Xから19%向上

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AMDではまもなくZen 4アーキテクチャーを採用するRyzen 7000シリーズの発表、発売を予定していますが、今回Ryzen 7000シリーズの内、ハイエンドモデルにあたるRyzen 7 7700XのCinebench R20ベンチマークが出現しました。

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ハイエンドモデルのRyzen 7 7700X

AMDではZen 4アーキテクチャーを採用するRyzen 7000シリーズの各モデルや詳細、そして価格などを2022年8月29日に発表し、9月27日に発売を開始する予定です。このRyzen 7000シリーズでは最上位モデルでは5.5 GHz以上の動作クロックを実現する事や、IPCについてはZen 3と比べると約8%向上し、ワットパフォーマンスについては25%向上をAMD側は目指しているとの事ですが、このRyzen 7000シリーズの中でハイエンドモデルにあたるRyzen 7 7700XのCinebench R20ベンチマークがはじめて出現しました。

シングルコアはRyzen 9 5950Xより19%向上。一方でCore i7-13700Kを下回るスコアに

中国のBilibili上のExtreme Player氏のチャンネルで、Ryzen 7 7700XのCinebench R20ベンチマークを実行した結果が掲載されました。

Extreme Playerが入手したRyzen 7 7700Xについては、ES品のようでベースの動作クロックは4.5 GHzに設定されており、リテール版と同じになっていますが、ブースト速度については最大値である5.4 GHzまで動作しているかは不明です。

Ryzen 7 7700XのCinebench R20スコアとしては、シングルコアは773pt、マルチコアは7701ptが記録されています。

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比較としては、同じ8コア16スレッドの前世代モデルRyzen 7 5800Xと比べると、シングルコアでは約23%、マルチコアでは約26%のスコア向上を記録しており、最上位モデルのRyzen 9 5950Xに対してもシングルコアでは約19%上回るスコアを記録しています。

IntelのAlder Lake-S世代であるCore i5-12600Kに対してはシングルコアでは約4%、マルチコアでは約10%上回っているものの、Ryzen 7000シリーズのライバルでもあるRaptor Lake-S世代でRyzen 7 7700Xと同価格帯で販売がされる見込みのCore i7-13700Kに対してはシングルコアでは約5%、マルチコアでは約46%劣るスコアとなっています。

シングルコアについてはRyzen 7 7700XがES品である事を加味するとCore i7-13700Kと同等レベルとは言えそうです。ただ、Ryzen 7 7700Xが8コア16スレッドに対して、Core i7-13700KではP-Core8コア+E-Core8コアの合計16コア24スレッドを搭載しているためマルチコアにおいてはIntelの方が圧倒的に優位な状況と言えそうです。

 

今回出現したRyzen 7 7700XではES品であるため、リテール版ではブーストクロックなども入るためもう少しスコアが高くなる可能性はあります。そのためシングルコアについてはどちらが優位とは言えなさそうですが、マルチコアではミドルレンジからRyzen 7/Core i7クラスのハイエンドモデルではシングルコア、マルチコア共にIntelに軍配が上がりそうな勢いです。

特にマルチコアではIntel側はRaptor LakeでE-Coreを増やしており、Core i5-13600Kでは合計14コア(6P/8E)、Core i7-13700Kでは16コア(8P/8E)となっています。また、E-Coreも動作クロック引き上げなどで性能の底上げが図られているため、コア数が少ないAMDのRyzen 7000シリーズについて苦戦を強いられてしまいそうです。

ただ、Ryzen 9 7950Xなど最上位モデルについては16コア搭載している事や動作クロックが最大5.8 GHzとなっているため、Intelの最上位モデルのCore i9-13900K(8P/16E)に対してはシングルコア、マルチコア両面で拮抗しそうな勢いですが、正直ミドルレンジが多くのユーザーが求めるモデルとなるので今回もIntelの方が市場シェアを取れるような気がします。(あとは価格次第ですが・・・)

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
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