Intel Arrow Lake-Sの性能は5~15%向上に留まる?ハイパースレッドは廃止へ
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Intelでは2024年末頃に第2世代Core/Core Ultra CPUであるArrow Lakeの投入を計画していますが、今回このArrow Lakeのデスクトップ向けであるArrow Lake-Sに関するIntel社内資料のリークが登場し、性能の向上幅や他のリークよりハイパースレッディングに関する情報が明らかになりました。
Intel Meteor, Arrow, Lunar & Panther Lakes Discussion Threads | AnAndTech
この資料はAnandTechの掲示板に掲載された社内資料で、主にデスクトップ向けのArrow Lakeに関して記載が行われていますが、この資料によるとシングルコアは1.05つまり5%ほど、マルチコアは15%程度の性能向上を目標として開発が進められているようです。
この5%および15%の向上はおそらくデスクトップ向けCPUのスライドであることからRaptor Lake Refresh比であると考えられます。
Intel Arrow Lake-Sの性能情報が登場。Raptor Lake比で性能が最大21%向上。iGPU性能は2倍に
なお、このシングルコア5%、マルチコア15%の性能向上というものは7月ごろにリークされた情報での数字に非常に近いです。
MSDT no longer has HT.
— kopite7kimi (@kopite7kimi) October 13, 2023
Lion Cove has no SMT/HT.
— Kepler (@Kepler_L2) October 13, 2023
今回のリークに関連して、kopite7kimi氏とKepler氏がArrow Lake-Sについてメインストリームデスクトップ向けCPUではハイパースレッディングが搭載されないとも述べており、そもそもArrow LakeのP-Coreに内蔵されるLion Cove自体にハイパースレッディング機能が無いようです。
このハイパースレッディング廃止の話は過去にMoore’s Law is Deadからも発信されていた情報であり、ハイパースレッディングが廃止される可能性は非常に高いと言えそうです。代わりにIntelではE-Coreを活用したRentable Unitの開発をしているとも言われていますが、この機能もArrow Lakeに間に合うかは微妙な情勢になっています。
IntelのArrow Lakeより1年近く先行で発売されるAMDのZen 5についてはZen 4に対して10~15%のIPC向上が計画されています。仮にArrow LakeがRaptor Lakeに対して15%の性能向上が見られるのであればZen 5と同等か少し上回る性能が期待できます。ただ、Arrow LakeはZen 5に対して1年近く後出しで発売する中でこの性能だとすれば消費者から見ると少々厳しい製品になりますので、価格を抑えるか、Zen 5を明確に上回るぐらいの性能は最低限欲しいところですね・・・
コメント
コメント一覧 (1件)
>Arrow LakeがRaptor Lakeに対して15%の性能向上が見られるのであればZen5と同等か少し上回る性能が期待できます。
「15%」というのはZen5ではIPCの初期目標値のことてすが、Arrow LakeではIPCではなくマルチスレッドの方の目標値では?