Intel 第2世代Core Ultra CPUのArrow LakeはL2キャッシュが3MBに増加。Ryzen 7000の3倍で3D V-Cacheに対抗?
Arrow Lakeに関する最新情報はこちらへ
Intelでは2023年秋以降に発売される第1世代Core Ultra CPUのMeteor Lakeの後継としてArrow Lake CPUを2024年に投入する計画になっています。このArrow LakeではMeteor Lakeから採用されるタイルアーキテクチャーを引き続き採用するものの、P-Core側は新しく開発されたLion Coveが採用される見通しで、シングルコア性能やマルチコア性能が大幅向上するとも言われています。
今回、このArrow Lakeのキャッシュに関する情報が中国のリーカーであるGolden Pig Upgrade氏より登場しました。
Golden Pig Upgrade氏によると、Arrow Lakeに搭載されるP-Core側のL3キャッシュは1コア辺り3MBに増やされるとの事です。
直近のIntel製CPU(P-Core)のキャッシュ容量を見て見ると、第12世代のAlder Lakeでは1コア辺り1.25MB、第13世代(14世代)のRaptor Lake系では1コア辺り2MBに増えていますが、Arrow LakeではRaptor Lakeの1.5倍にあたる3MBと大幅なL2キャッシュ容量の向上が行われる見通しになっています。
この3MBのL2キャッシュ容量が正しければArrow Lake-Sの最上位モデルは8P+16Eになると言われているためE-Core側やL3キャッシュの構成がRaptor Lakeから変わらない状態でもP-Core (3MB x 8P) + E-Core (4MB x 4)でL2キャッシュだけで40MB、L3キャッシュが36MBであれば合計76MBとなり、L2 8MB+L3 96MBを搭載するRyzen 7 7800X3Dに迫るキャッシュ容量になります。
IntelとAMDでキャッシュの特性や構造などは異なるものの、一般的にL2キャッシュはL3キャッシュに比べるとレイテンシーは短くなっているためそれらを考慮するとArrow Lakeではゲーミング時のパフォーマンスなどがRaptor LakeやAMDのRyzen 7000X3Dシリーズに比べて大幅な向上が実現できる可能性がありそうです。
Arrow Lakeについては過去のリークでRaptor Lakeに対して同じ消費電力で最大21%の性能向上を実現するほか、内蔵GPU性能については2倍近い性能向上を実現すると言うリークも出ているのですが、実際に大幅なパフォーマンス向上を実現するためにキャッシュ容量の大幅アップなどCPUアーキテクチャーに大幅な変更が加えられるCPUになるようです。
コメント