AppleがTSMC 2nmの生産枠を割引価格で確保。価格は3nmの25%増しで価格高騰は不可避

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AppleがTSMC 2nmの生産枠を割引価格で確保。価格は3nmの25%増しと更なる高価格化避けられず。

TSMCでは2025年からTSMC 3nmの次のプロセスである2nmの量産を開始する計画ですが、このTSMC 2nmについてDigitimesによるとAppleが最初の顧客として生産枠を確保したようです。

台積GAA 2奈米效能、良率按讚 代工牌價近2.5萬美元照樣吸客 (digitimes.com.tw)

このTSMC 2nmについてはTSMC本社の近くにある新竹科学園区の研究開発センターで2023年末には1000枚の3000mmウェハーによる試作生産、2024年にはリスク生産、2025年に量産開始と言う計画で進められており、既にこの2nmについてはAppleの他にNVIDIAも興味を示しているとのことです。

この中でAppleについては最初に2nmの生産枠を確保したと見られており、まだ試験生産もされていない2nmを早期にかつ大量に受注した事に対する特典としてウェハー辺りの単価は割引価格で提供されるとのことです。ただ、割引価格で提供されてもウェハー辺りの単価は$20,000とTSMC 3nmの正規価格並みになると見られており、もし割引価格が無ければ3nmから25%増しとなる$25,000がウェハー辺りの単価になるようです。

ウェハー価格については10nmから7nm、7nmから5nmに進む時に比べれば5nmから3nmは値上げ率が25%、3nmから2nmも25%と値上げ率に変わりはありませんが、単価が$5000も上がるなど比較的大きいため、Apple以外にTSMC 2nmに興味を持っているのはサーバー・データセンター向け製品で高い価格を正当化できるNVIDIAのみで、AMDやIntelについては情報は無いもののすぐに2nmには飛びつかないと見られています。また、主にコンシューマー向けSoCを扱うQualcommやMediaTekなどは初期の2nmの後に登場する低価格版が登場するまでTSMC 4nmやTSMC N3Eなど旧来プロセスでしばらくの間は製造されるものと見られています。

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