AMDのZen 6 MedusaはソケットAM5に対応。TSMC N3E製造で2026年発売を予定
AMDでは2024年7月末にデスクトップ向けにZen 5を搭載するRyzen 9000シリーズとノートPC向けのRyzen AI 300シリーズを発売しますが、このZen 5の後継となるZen 6アーキテクチャーに関するリーク情報が登場しました。
Moore’s Law is Deadによると、AMDのZen 6アーキテクチャーのコードネームはMedusaと呼ばれており設計が完了しTSMCに製造が移されるテープアウトは2025年第2四半期を目標に開発が進められているとのことです。また、本格的な量産は2025年終わりごろに開始される予定とのことです。まもなく発売されるZen 5では2024年7月末発売に対して、量産は2024年4月~6月に始められたと言われているため、仮に2025年終わりに量産開始となる場合、2026年3月末までには発売される可能性がありそうです。
仕様についてはZen 6はデスクトップソケットAM5向けに投入が予定されている他、ノートPC向けにはMedusa HaloやMedusa PointなどStrix HaloやStrix Pointの後継モデルとして計画されているとのことです。また、この中でMedusa Haloに関してはI/OダイはN3Eが用いられ、パッケージング技術もInstinct MI450などで使われる先進パッケージング技術が活用されるほか、デスクトップ向けMedusa Haloも投入される可能性があるとのことです。
なお、Medusa Haloなどに搭載されるI/Oダイに関してはTSMC N3Eを用いて製造されるのですが、このI/Oダイは2025年初頭に発売予定のStrix Haloと似たものが搭載される様です。そのため、I/Oダイ自体に大きな進化は無いようですが、Medusa HaloではZen 6に加え、RDNA5を搭載する事で先代のStrix Haloに対して大幅な性能向上を見込むようです。
AMDのZen 6は計画通りに進めば2026年上半期には発表および発売が可能になると言えそうで、今後は新アーキテクチャーを備えた製品は1.5年周期で発売していく計画なのかもしれません。このZen 6ではデスクトップ向けでは引き続きソケットAM5を使用すると言う事で、恐らくZen 7が登場する2027年から2028年まではソケットAM5は現役ソケットとして活躍していそうです。
AMD Zen 6 Medusa Early Leak: AM5 Release Date, Halo APU, 3nm IOD | Moore’s Law is Dead
補足情報
Zen 6はAMDが開発中の次世代CPUアーキテクチャーで2025年末から2026年に投入されると言われています。特にCPU側はアーキテクチャーが変更されますが、長年基本的な構造が変わっていなかったI/Oダイが刷新されるほか、チップレットもIntelのタイルアーキテクチャーの様に1つのパッケージにまとめられるなどCPUの構造が大きく変わると言われています。
製品ジャンル | メーカー | 製品名 | 発売予定時期 |
---|---|---|---|
CPU | AMD | Zen 6 | 2025年末から2026年上半期 |
コメント
コメント一覧 (1件)
IODにSTRIX haloの機能削減版を使うなら、ようやくデスクトップCPUにも使えるNPUが載って(GPUコア半減してNPU2-4倍に増やせばいい、ソケット更新しないならメモリはどうすんだろ?大容量キャッシュ搭載か?)、問題は買うタイミングが分からない
もちろん9000X3Dは幾つか買いますけど