AMDの現行Zen 5の一部CPUでは性能重視と効率重視のCPUコアが存在しますが、これらに加え新たに低電力コアと呼ばれる新しいCPUコアが投入されることがLinuxカーネルに登録された情報より明らかになりました。
Zen 6世代から低電力コアを本格投入へ
現行のZen 5までは、標準のZen 5と高密度のZen 5Cという2種類のコアが、Linux上ではPerformanceとEfficiencyとして扱われてきました。今回のパッチは、CPUのコアタイプ情報(CPUID Fn0x80000026)で値2を返すコアを新たに低電力コア (Zen 6 LP)として扱うもので、これまでカーネルが"unknown"として処理していた状態が改められます。なお、今回のLinuxカーネルはAMD所属のエンジニアにより投稿されており、3月にも追加されたZen 6向けの電力管理機能「CPPC Performance Priority」と同様にZen 6投入に向けてソフトウェア周りの足回りの構築が進められているようです。
低電力コアを巡ってはZen 5世代でもStrix HaloのI/Oダイへの投入が噂されていましたが、製品版では投入されることはありませんでした。ただ、Zen 6では過去のリークでもZen 6 LPと呼ばれる低電力コアが投入されることが明らかになっていることや、競合のIntelがMeteor Lake世代からSoCダイに省電力コアを載せ、アイドル時にP-CoreやE-Coreが載るダイへの電力を下げる仕組みが投入していることから、競争力確保のためにAMDも同様のコアを新たに投入するようです。
なお、このZen 6 LPは主にI/Oダイに投入される予定で、デスクトップ向けのOlympic Ridgeや高性能ノートPC向けAPUのMedusa HaloのI/Oダイには2コアづつ搭載される予定です。また、モノリシックダイのMedusa Pointにも2コア搭載される計画で、アイドル時にはZen 6 LPのみを使い、CCDをパーク状態にすることで消費電力低減を図る設計が取り入れられるものと見られています。

