AMD Strix PointのES品ベンチマーク結果登場。12コア、1.4 GHz動作でApple M1以上の性能に

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AMD Strix PointのES品ベンチマーク結果登場。12コア、1.4 GHz動作でApple M1以上の性能に

AMDでは2024年末頃を目途に、Zen 5とRDNA3+を組み合わせたAPU『Strix Point』の投入を計画していますが、今回この中でRyzen 9系のものと見られる12コアCPUのGeekbench 5ベンチマーク結果が登録されている事が明らかになりました。

Geekbenchに登録されているのは『AMD Eng Sample: 100-000000994-14_N』と呼ばれるES段階のCPUで、過去に同じCPUは2023年にMilkyWay@homeに登録されていたり、積荷目録に登録されるなどしています。

今回のGeekbench 5で記録されたCPUの仕様は、12コアモデルで、キャッシュはL1命令キャッシュはZen 4と同じ32KBですが、L1データキャッシュは48KBとZen 4に対して50%増えています。L2キャッシュはZen 4と同じ各コアあたり1MBで、L3キャッシュもZen 4のノートPC系CPUと同じく16MBと記載されています。

このL3キャッシュについてはStrix PointではZen 5cコア向けに8MBのL3キャッシュも備えているため、16 + 8MBと言う記載が正しいのですが、現行のGeekbench 5ではこの辺りは正しく読み込めていない様です。

動作クロックは2.0 GHzと記載がありますが、ログでは1.4 GHz程度しか出ておらず、さらに動作も仮想マシンのXenを使っての計測など不利な条件が重なっていますが、シングルコアは1217ポイント、マルチコアは8016ポイントを記録しています。

シングルコアのスコアは非常に低くZen 2 Ryzen並みなのですが、マルチコアについては2.1 GHzで動作するApple M1を4%上回り、デスクトップ向けCPUで2.9 GHz動作のCore i7-10700F並みの性能が出ているなどハンディキャップ状態でもかなり高いスコアを叩き出しています。

今回登場したベンチマークについては2023年に登場したMilkyWay@Homeの時と同じES品と見られており、非常に古い試作品になっている様ですが、それでも比較的高めのスコアが叩き出せていると言えます。このStrix Pointは2024年末頃投入と言う事でまだまだ時間はあるのですが、積荷目録に登録されるなど試作品が出回り始めているので量販品に近いもので取ったベンチマークも近々登場すると考えられますので、どれだけの性能が発揮されるのか期待がかかります。

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今回登場したStrix Pointのベンチマークはかなり古い試作品を用いた計測結果であるため、特にシングルコアの低さが目立つ結果にはなっていますが、マルチコアはそこそこ高くなっています。ですので、TDP28WレベルのCPUではありますが、量産品では少なくともTDP 35WのRyzen 9 7940HSに迫る様な性能は発揮できそうです。

このStrix PointはZen 5とZen 5cを組み合わせたハイブリッドアーキテクチャーを採用するほか、内蔵GPUもRDNA3+を搭載するなどノートPC向けCPUの性能を大きく底上げするような変更が盛りだくさんであるため、Computex 2024などで何かしらの発表にも期待したいところです。

ソース

AMD Eng Sample: 100-000000994-14_N | Geekbench 5

https://browser.geekbench.com/v5/cpu/22423185

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