AMDのサーバーとノートPC向けCPUのシェアが大幅伸長。原因はIntelの競合製品不足?

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AMDのサーバー・データセンターとノートPC向けCPUのシェアが大きく伸びる。原因はIntelの競合製品不足?

AMDではサーバー・データセンター向けCPUのEPYCは単一CPUとしては多くのコアを搭載しIntel製よりも高い性能から人気を集め、ノートPC向けではCPU性能はIntelと同等レベルですが、内蔵グラフィックスの性能を大きく引き上げることで差別化を測っていますが、市場調査会社のMercury ResearchによるとAMDの戦略は成功しているようで、2023年第3四半期のx86系CPU全体および各セグメントでの市場シェアにおいてAMDのサーバー・データセンター向けおよびノートPC向けCPUにおいてシェアを伸長させていることが明らかになりました。

AMD Comes Roaring Back, Gains Market Share in Laptops, PCs and Server CPUs | Tom’s Hardware

2023年第3四半期のx86系CPUにおけるAMDのシェアはデスクトップ向けが19.2%と前四半期の19.4%に比べると減っているものの、前年同期の13.9%からは大きく増加しました。また、ノートPC向けCPUでは19.5%が記録され、前四半期の16.5%や前年同期の15.7%に対して大幅な伸びが記録されています。また、AMDの収益を支えているサーバー向けCPUについては今四半期は23.3%を獲得しており、前期の18.6%、前年の17.5%からこちらも大幅な増加を記録しています。

デスクトップ向けCPUについてはAMDのRyzen 7000シリーズはIntelのデスクトップ向けCPUのRaptor Lakeに比べてラインアップが少なくハイエンドモデルでは価格と性能で競合できていますが、メインストリーム向けモデルにおいてはIntelが優勢なラインアップとなっているため、シェアを伸ばしているもののAMDの他のセグメントほど大きくは伸びていません。

一方でノートPC向けにおいてはAMDではラインアップの拡充を進めており、ハイエンド向けではIntel製CPUより高い内臓グラフィックス性能を備えたRyzen 7040シリーズを投入する一方で、メインストリーム向けにはZen 3とRDNA2アーキテクチャーを備えて価格を抑えたRyzen 7035、Chromebookなどエントリー向けにはZen 3やZen 2を搭載したRyzen 7030やRyzen 7020などを投入するなどコストパフォーマンスを重視したラインアップを揃えています。また、競合のIntelではノートPCが最も売れる新学期シーズンにMeteor Lakeを投入できなかったこともAMDには追い風となっていたようです。

サーバー・データセンター向けCPUについてはAMDでは2023年は最大96コアのZen 4を搭載するEPYC Genoa、そして最大128コアのZen 4cを搭載するEPYC BergamoなどCPU1基あたりの性能と密度を大きく向上させており、Intelが2023年はじめに投入したSapphire Rapidsに対して優れた競争力を持つ製品になっています。

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