12か月で2,200%急騰していたDDR4メモリのスポット価格が約1年ぶりに5%下落したほか、中国市場ではDDR5も最大30%値下がりしています。ただし、下落は消費者向けの小売市場に限られており、メモリメーカーからPCメーカーなどへの供給価格は上昇が続いているため、本格的な値下がりにつながるかは不透明な状況です。
DDR4スポット価格が約1年ぶりに下落。契約価格への波及はなし
DigiTimesによると、16GB DDR4チップのスポット価格はこの1か月で約5%下落し、約74.10ドル(約1万1,100円)となりました。12か月前の約3.20ドル(約480円)から2,200%急騰していましたが、2025年2月以来初の月間下落です。
DDR5も16GBチップが約37.20ドル(約5,600円)に下落しており、中国市場では32GB DDR5キットが1か月で27%、Amazonでも一部キットが最大30%値下がりするなど、小売市場での下落が顕著になっています。
ただし、この下落は店頭やネット通販などの小売・スポット市場に限定されています。メモリメーカーがPCメーカーやシステムメーカーへ供給する際の契約価格は別途設定されており、こちらには値下がりは波及していません。TrendForceは2026年第2四半期のDRAM契約価格を前四半期比58〜63%上昇と予測するなど、供給側の価格上昇基調は変わっていない状況です。
日本での価格は横ばい。需要は減退?
日本でのDDR4メモリの販売価格は、16GBキットが横ばいで推移しており、価格高騰による買い控えの兆候も見られます。
DDR4 8GB x2 (16GB) 【中古】- 月次価格推移 (11件表示)
ヤフオクではDDR4メモリの転売を行うユーザーが大量の在庫を抱えている様子がうかがえます。DDR4 16GBキットの平均落札価格は2026年3月の約1.2万円から、4月現在は約9,300円にまで下落しています。落札件数も4月10日時点で74件にとどまっており、3月の410件を大きく下回る見通しで、需要の冷え込みが鮮明です。
消費者向けにDDR4の需要は低下へ。一方で契約価格は不変
今回のスポット・小売価格の下落は、価格高騰により買い控えが広がったことに加え、在庫を抱えた販売店や転売ユーザーが利益を削って在庫処分に動き始めたことが主因と見られます。
特にDDR4は古い規格であり、高騰すれば現状の容量で我慢するか、DDR5に乗り換えるユーザーが多いため、高値で仕入れた在庫の買い手は見つかりにくい状況に陥っていると考えられます。ただし、サムスンやSK HynixがDDR4の供給を近いうちに停止すると見られることから、供給が絞られれば再び価格が跳ね上がる可能性も残されています。


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