AMD Radeon RX 6800のベンチマーク結果が出現。レイトレーシング含めてRTX 3070以上の性能。

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11月下旬より発売される、Radeon RX 6000シリーズですが、その中で最も廉価グレードであるRadeon RX 6800のベンチマークが出現しました。そして、その性能はレイトレーシング性能を含めてもRTX 3070以上になるようです。

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Radeon RX 6800のベンチマーク結果出現

レイトレーシング性能については、Radeon RX 6000シリーズの発表時にAMDから機種が特定されない形で簡単な内容が発表されましたが、今回Radeon RX 6800で実際にレイトレーシング対応ゲームと3DMarkなどを利用したベンチマーク結果が出現しました。

レイトレーシングを含めた性能はDLSS無しのRTX 3070以上

ベンチマークはUnoko’s Hardwareの@PJ_Lab_UH氏によって行われています。ハードウェア構成はAMD Ryzen 5 3500Xと16GB搭載したPCに、Radeon RX 6800を搭載した環境で行われています。一つ目のベンチマークとして使用されたゲームは、Tomb Raiderです。

このゲームではDirectX12 DXR APIを使用しており、レイトレーシングに対応しています。

画質設定は基本的に最高であるUltra画質に設定されており、その他オプションとして8倍の異方性フィルタリング、標準のスクリーンスペースリフレクション*が追加で設定されています。レイトレーシングした影の画質は高に設定されています。

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ベンチマーク結果はRadeon  RX 6800の性能はNVIDIA GeForce RTX 3070、RTX 2080 TiのDLSSありとなしで比較されています。

結果は、Radeon RX 6800はRTX 3070のDLSSありと無しの間に位置する性能になっています。RTX 3070ではDLSSをオンにして4Kは54fpsを維持しており、Radeon RX 6800を8fps上回る一方、DLSSオフでは38fpsと、Radeon  RX 6800より8fpsほど下回っています。

NVIDIAのRTX 3070などに搭載されているDLSSは低い解像度で描写し、描写された映像をディープラーニング専用コアに送り、ネイティブ解像度並みに解像度を上げて画面に描写する技術です。

そのため、DLSSなしに当たる4Kネイティブ解像度で比較すると、RTX 3070に対してRadeon RX 6800の方がfpsは上回っており性能上は高いと考えられます。

3DMark Time SpyのベンチマークもRTX 3070を大幅に超える

3DMark Time Spyのベンチマーク結果も出現しており、スコアは16755ptを記録しています。この結果を他のGPUと並べるとこのようになります。

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Radeon RX 6800のスコアはRTX 3080に対しては約5%程度下回っているものの、20万円以上していたRTX Titanを約13%程度上回っています。

Radeon RX 6800ではRTX 3070並みの消費電力に関わらずRTX 3080並みのラスター性能を持ち、レイトレーシングではRTX 3070を超える性能となっておりワットパフォーマンスの高さが伺えます。また、価格もRTX 3080に対して$120安い事からコストパフォーマンスも高いと言えます。

今回、出現したベンチマークはいつ実施されたかは定かではありませんが、Radeon RX 6800は11月20日の発売に向けてドライバーなどの最適化が進められている事は間違いありません。そのため、発売される頃には今回紹介された以上の性能が発揮されるものと考えられ、RTX 3080にどこまで迫れるのか期待が高まります。

Radeon RX 6000シリーズでは、通常の描写性能はNVIDIA RTX 3000シリーズ並みかそれ以上に高く、レイトレーシング性能は下回るという見方がありましたがこのベンチマーク結果を見る限り、その見方は間違いだったように見えます。

むしろ、NVIDIA側はDLSSと言う超解像技術を活用して、Radeon RX 6800に勝っている状態であるため、素の性能ではRadeon RX 6800の方が上と言えるかもしれません。

これらの性能がRTX 3070並みの消費電力そして、RTX 3080より安い金額で手に入るとすると、Radeon RX 6800はハイエンド向け製品としては大きな人気を集めそうです。

もし、今RTX 3070を買おうか迷っているユーザーがいれば、この結果を見る限り一旦踏みとどまってRadeon RX 6800の発売まで少し待ってみるのも良いかもしれません。

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。
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コメント

コメント一覧 (3件)

  • SM数が48のRTX3070 とSM数が60のRX6800(RTX3070 と3080の中間性能)を比較しても、RX6800の方が性能高くなるのは当たり前なんじゃないかと思います。
    AMDの発表の時のRTX3080(SM数68)とRX6800XT(SM数72)の比較がほぼ同じ性能なので、次の世代では素の性能では勝負できるんじゃないでしょうか。
    CPUはRYZEN使用してるので、次の世代あたりでDLSSみたいな機能が実用できるくらいになれば、RADEONに換えてみたいです。
    ・・・そのためには箱が頑張ってくれないといけなさそうですけどね^^;

  • 価格は3080と比較して性能は3070と比較する
    尻尾が見えてますよ

  • 今後ドライバ更新で性能が上がるのか、それと今後出るであろう3070Tiにコスパで勝てるかどうかですね。

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