Radeon RX 9060 XT は3.3 GHz超えで動作。PCIe Gen 5 x16対応のためGen 4環境が落ちない?
AMDは2025年5月21日に台湾で開催されているComputex 2025にて基調講演を行い、その中でミドルレンジ向けグラフィックスカードとして投入されるRadeon RX 9060 XTを投入しますが、同グラフィクスカードの一部AIBモデルの動作クロックに加え、映像出力ポートの構成、そしてPCIeインターフェースの世代とレーン数などの情報がリークとして登場しました。
Up to 3320 MHz , Game : 2780 MHz
— 188号 (@momomo_us) May 12, 2025
Up to 3290 MHz , Game : 2700 MHz
5.0 x16 , 16GB GDDR6
2048 , 20 Gbps , 128 bit
2x DisplayPort , 1x HDMI
1x 8-pin
Radeon RX 9060 XTはRDNA4アーキテクチャーで構成される下位GPUのNavi 44 GPUを搭載し、Compute Unit (CU)は合計32基、バス幅は128-bitとなり、GDDR6を8GBまたは16GB搭載すると言う構成で登場すると言われています。また、過去に登場したリークではGPUの動作クロックは定格モデルで最大3.23 GHzで動作し、一部モデルは3.3 GHzに迫るとも言われていましたが、momomomo_us氏の情報によると一部AIB製モデルのRadeon RX 9060 XTではブースト時に最大3.32 GHzで動作するとのことで、グラフィクスカードとしては非常に高い動作クロックで動作するようです。また、定格モデルと見られるスペックでも最大3.29 GHzと動作クロックが非常に高く設定されています。
動作クロック以外に判明したスペックとしては、16GBモデルに関しては20Gbpsで動作するGDDR6を搭載するとのことで、帯域幅は320 GB/sになります。また、映像出力の端子はHDMIを1つとDisplay Portを2つの合計3つ搭載になるようです。これは先代のRadeon RX 7600シリーズに比べると減っていますが、ミドルレンジモデルとして妥協点と言えそうです。
そして、興味深い仕様なのがPCIeインターフェースで、先代のRadeon RX 7600ではPCIe Gen 4 x8レーンで構成されていましたが、Radeon RX 9060 XTはPCIe Gen 5 x16レーンで動作するようです。このPCIeのレーン数を巡っては、NVIDIAのGeForce RTX 5060 TiやRTX 5060がPCIe Gen 5 x8レーンで構成されていますが、特にVRAM容量が少ない8GBモデルにおいてはメインメモリーとの通信が増えることから、Gen 4環境ではGen 5に対してパフォーマンスが10%以上低下すると言う問題が報告されていますが、Radeon RX 9060 XTに関してはPCIe Gen 4でも帯域幅が確保できるx16レーンでの動作が可能であるため、8GBモデルであってもPCIe Gen 5と4でパフォーマンスに差異が生まれにくいと考えられます。
Radeon RX 9060 XTの競合モデルはNVIDIAのGeForce RTX 5060になりますが、特にミドルレンジモデルで利用されやすいPCIe Gen 4環境においてこのレーン数の差は大きく出てくる可能性もあるため、製品登場後のベンチマークでどのような差が出てくるのか注目が集まりそうです。
momomo_us | X (Twitter)
コメント
コメント一覧 (1件)
AMDはユーザが何を求めているか理解しているようだな。