AMDの2024年第4四半期決算でゲーミング部門の売上高と収益がさらに低下。
AMDは2024年第4四半期(24Q4)および通期の決算を2月4日に発表しましたが、この中でコンシューマー向けおよびサーバー・データセンター向けCPUの売上高や利益が好調なうえに、AMDが歴史上はじめてデータセンター向けCPUにおいてIntelを上回る販売実機を記録したことが明らかになりましたが、コンソール向けやコンシューマー向けGPUのRadeonなどを含めたゲーミング部門は前期比でさらなる苦境に立たされていることが明らかになりました。
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24Q4の決算はEPYCやInstinctなどデータセンター向け製品セグメントは売上高、収益ともに前年比で約70%増を記録し、前期に対してもそれぞれ約10%の増加を記録するなど順調に売上高と収益を伸ばしています。
また、Ryzen CPUなどクライアント向け製品も順調で、売上高は前年比で58%、前期比で23%増を記録し、利益は前年比では711%増の大幅増収を記録し、前期比でも62%増を記録しています。
一方でPS5やXBOX向けのAPUならびにRadeonなどクライアント向けグラフィックカードが含まれるゲーミングセグメントは売上高は前年比で59%減、利益も78%減とかなりひどい状況にあることが明らかにされています。ただ、回復の兆しも見え始めており、前期比では売上高が+22%、利益は+317%を見せています。この主な要因はPS5 Proの出荷に伴うものと見られていますが、2025年第1四半期ではその効果も薄れる可能性もあるため再び売上高および利益が前期比割れになる可能性があります。ただ、2025年3月からはRadeon RX 9070シリーズなど新しいグラフィックカードも発売されるため、2025年第2四半期からは新製品効果も現れると考えられ、ゲーミングセグメントの調子も徐々に戻って来ることが期待されています。
AMD Reports Fourth Quarter and Full Year 2024 Financial Results | AMD Investor Relations
コメント
コメント一覧 (2件)
GPUの一般向け売上が下がるのは仕方ないと思う、Nvidiaの市場占有率が圧倒的すぎる。
ただし今ならNvidiaの新製品が市場に少ないどころか無い状態がでてきているので好機かもしれない。
ゲーム用なら実用レベルだけど、それでも生成AI遊びの面では大きく劣るのがね
その分をNVIDIAと差額付けれないと人流れないよ
もしくはROCmをWindowsにネイティブ対応させるか