2021年第二四半期決算を発表したASRockですが、その発表会にて今後のGPUの動向について発言がありました。ゲーマーにとっての未来は明るくなりそうです。
中国の仮想通貨禁止が好影響に。2021年後半はGPU供給が安定化する見込み
ASRock optimistic about 2Q21 (digitimes.com)
ASRockは2021年第二四半期決算を発表し、コンシューマー向けのグラフィックスカードおよびサーバーや業務用途のPCなどの需要は力強く、高い利益率を叩き出しましたが、この決算発表の場でQ3以降の予測の一部として今後のGPUの動向について語られました。
ASRockによると、中国政府による仮想通貨禁止の影響によってグラフィックスカードの需要は落ち着き始めている一方で、部品・部材不足と言う問題は第三四半期にかけて解消されつつあるとの事です。また、AMD製グラフィックスカードの供給量も2021年下半期にかけて安定する見込みとの事です。
部品・部材不足が解消に向かうという話はグラフィックスカードの価格を現行よりも引き下げる可能性があります。更に、高い価格でも大量のグラフィックスカードを買い続けるマイナーの中心地だった中国での仮想通貨禁止も更に価格を下げ方向に働くと見られています。ちなみに、2021年第一四半期だけで約70万個のGPUがマイナーの手に渡っているとされており、これらの需要が大きく減る事は価格および供給を安定させる可能性が高いです。
ただし、まだ輸送コストや半導体関係の需要は非常に高い状況が続いているため即座にメーカー希望小売価格にまで価格が下がる可能性は低く、2021年末までは通常より高い価格でグラフィックスカードなどは販売されると見られています。
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