Google Pixel 10 搭載 Tensor G5 のベンチマークスコアが登場も悲惨な結果に。今後の改善に期待?
Googleは2025年夏頃に投入予定のPixel 10シリーズにおいて、従来までサムスンExynosをベースにしていたチップセットから、自社開発およびTSMC製造のチップセットに変更することで、パフォーマンスやAI機能の向上が期待されています。そんなTensor G5ですが、初めてベンチマークが登場したところ、現行の最新鋭チップセットであるSnapdragon 8 Eliteはもちろん、Tensor G4にも劣る性能しか出せていない様子がリークされていました。
Tensor G5は、PrimeコアにCortex-X4を1コア、P-CoreにCortex-A725を5コア、E-CoreにCortex-A520を2コア組み合わせた合計8コアのCPUで、現行のTensor G4に比べてP-Coreが2コア増え、アーキテクチャがCortex-A720からA725へアップグレードされています。一方で、E-Coreが2コア減らされていますが、この変更によりCPU性能の向上が期待されていました。
しかし、今回登場したベンチマークではシングルコアが1,323ポイント、マルチコアは4,004ポイントを記録しています。
このベンチマークスコアは現行のTensor G4に対してシングルコアでは31%ほど、マルチコアでは15%劣っており、Snapdragon 8 Eliteに対してはシングルコアが58%、マルチコアが62%と大きく劣る結果になっており、非常に残念なスコアと言えます。
ただし、今回のベンチマークはまだ最適化が施されていないES品である可能性が高く、実際の動作クロックも設定ではP-Coreが3.40 GHzで動作すると記録されていますが、ベンチマークでは2.1 GHz前後で動作していることが明らかになっており、最適化の余地は大きく残されています。そのため、今後動作クロックの改善などが行われれば、Snapdragon 8 Gen 3に迫るような性能が発揮できると考えられるため、今後の進展に期待したいところです。
Jukanlosreve | X (Twitter)
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