Intel Lunar Lake最上位モデル Core Ultra 9 288Vのベンチマークが登場。シングルコア性能はノートPC向けでトップに

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Intel Lunar Lake最上位モデル Core Ultra 9 288Vのベンチマークが登場。シングルコア性能はノートPC向けでトップに

Intelは2024年秋以降にノートPC向け専用CPUとして低消費電力化に焦点を当てたLunar Lakeと呼ばれるCPUを投入予定ですが、今回このLunar Lakeの中で最上位モデルとなるCore Ultra 9 288VのGeekbench 6ベンチマークの結果が登場し、性能が明らかになりました。

Core Ultra 9 288VはP-CoreにはLion Coveで4コア、E-Coreは搭載せず、LPE-CoreのSkymontを4コアで合計4P+0E+4LPEで構成される8コア8スレッドCPUになっています。動作クロックはベースが3.3 GHzでP-Coreが最大5.1 GHz、E-Coreは最大3.7 GHzで動作し、L3キャッシュは合計12MBになっています。内蔵GPUにはBattlemageアーキテクチャーが採用されたXe2コアを合計8コア搭載し、2.05 GHzで動作します。メモリーもLPDDR5x-8533をオンボードで32GB搭載し、TDPはベース、ブースト共に30Wで動作するCPUになっています。

そんなCore Ultra 9 288VはMSI Prestige 13 AI EVO「A2VMG」ノートPCで評価され、Geekbench 6のシングルコアでは2901ポイント、マルチコアでは11408ポイントを記録しています。

CPUTDPシングルコアマルチコア
Ryzen 9 7900X120W292617860
Ryzen 7 7700X105W291215273
★Core Ultra 9 288V30W290111048
Ryzen AI 9 HX 37035W283314773
Ryzen 9 7945HX3D55W+281916452
Core Ultra 7 268V17W+273910036
Core Ultra 7 256V17W+273711031
Ryzen AI 9 36535W+273013032
Ryzen 9 7845HX55W+262813660
Ryzen 9 8945HS45W+238011775
Ryzen 9 7940HS45W+236711527
Core Ultra 9 185H45W+224612084
Ryzen 5 8640HS28W+21467844
Ryzen 7 8840HS28W+21399522
Core Ultra 5 236V17W+20215743

Core Ultra 9 288VはTDPが最大30Wと低めですが、シングルコア性能はかなり高く、デスクトップ向けのRyzen 7 7700Xに迫る性能を見せ、ノートPC向けにおいてはRyzen AI 9 HX 370を2.4%上回るスコアを残せています。

マルチコアでは先代で45WのTDPで動作するCore Ultra 9 185Hに対しては9.5%劣る性能ですが、TDPは33%減っているため電力効率で見ると大きく向上しています。ただ、競合で35Wで動作するRyzen AI 9 HX 370に対してはTDPは15%低いですが、性能は25%劣る状況でコア数などに大きな違いはあるものの、電力効率と言う面では現時点ではRyzen AI 300シリーズに劣っている可能性がありそうです。

ただ、このLunar Lakeではピーク時の性能以外にコネクテッドスタンバイやアイドル時などノートPCのバッテリー持続時間に影響する部分で大幅な省電力化が図られているため、ベンチマークでは現れにくい部分でRyzen AI 300シリーズに対してどのような違いを見せるのか注目です。

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ソース

Micro-Star International Co., Ltd. Prestige 13 AI Evo A2VMG (Intel Core Ultra 9 288V) | Geekbench 6

https://browser.geekbench.com/v6/cpu/7102066

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『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
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