Intel Bartlett Lake-Sのラインアップが判明。P-Coreが最大12コア構成も登場するが発売は2025年下半期に
Intelでは第14世代デスクトップ向けCPUのRaptor Lake Refreshのさらなるリフレッシュ版であるBartlett Lake-Sを主にネットワーク・エッジデバイス向けにリリースする予定ですが、このCPUのコア構成やラインアップ、そしておおまかな発売予定時期に関するリーク情報が登場しました。
Bartlett Lake-SはRaptor Lake Refreshのリフレッシュ版に当たるようなモデルで、アーキテクチャー面ではRaptor Lakeとほとんど変わりがありません。その代わりソケットはLGA1700に対応するため現行のマザーボードを使い続けたいユーザーには最適である他、価格も一部モデルはArrow Lake-Sに比べて低価格で販売される可能性があります。
そんなBartlett Lake-Sですが、リークによると現行のAlder LakeやRaptor Lakeで使われているダイを流用するモデルのほかに、P-Coreのみを搭載したダイが用意されているようです。
Alder LakeやRaptor Lakeをベースにした構成ではエントリー向けのCoreからCore 7までをラインアップ、コア数は最上位構成がRaptor Lakeベースの8P+16Eに、6P+8E構成以下のモデルではAlder Lakeがベースになるようです。また、TDPは65Wと45Wモデルの2種類になるとのことです。これらのモデルはAlder LakeやRaptor Lakeのリフレッシュ版で既に発売されているモデルに対して大きな違いとしては動作クロックなどしか変わらないと見られています。
一方でこのBartlett Lake-Sで注目なのが新たにP-Coreのみで構成されたモデルの存在です。現行のRaptor Lake-Sでは8P+16E構成が最大であるため、P-Coreを8コア以上搭載するモデルの構成は不可能になっています。そのため、IntelではBartlett Lake-Sのために新たに12P+0E構成のCPUダイを投入し、12PモデルをCore 9に、10PをCore 7、8PをCore 5モデルとして投入する計画のようです。
ちなみに、Intelでは既にサーバー向けSapphire Rapids世代のXeon Silver 4410Yで12PのCPUを投入していますが、こちらはサーバー向けであるためPCIe Gen 5が80レーン備わるなどLGA1700向けに搭載する事は不可能になっています。そのため、Bartlett Lake-S向けの12P+0EのCPUダイは新規設計のものになります。
なお、このBartlett Lake-Sは主にネットワーク・エッジ機器(NEX)向け製品になると言われていますが、コンシューマー向けとしても投入が計画されているようです。
発売時期に関してはAlder LakeやRaptor Lakeをベースにしたモデルは2025年1月に発売され、P-Coreのみを搭載するモデルは2025年第3四半期に登場するという事でかなり遅くなりますが、価格高騰が予測されるArrow Lake-Sの販売価格やパフォーマンスやLGA1700をまだ使いたいユーザーにとってP-Coreのみ搭載するBartlett Lake-Sは注目度がかなり高い製品になると言えそうです。
Bartlett Lake-Sについては現行のRaptor LakeやAlder Lakeのリネーム品のほかに12P+0EのCPUも投入されるなど性能面ではCore i9-14900Kを超えられそうなモデルになっています。しかもこのCPUは当初はエンタープライズ向けに発売されると言われていましたが、今回の情報ではコンシューマー向けも用意されるとのことですのです。そのため、Arrow Lake-Sが高すぎたり、LGA1700マザーボードをまだまだ使いたい人向けには性能次第では最適な製品になると言えそうです。
補足情報
Bartlett Lake-SはLGA1700に対応するCPUと見られており、主にネットワーク・エッジ向けなどエンタープライズ用途での使用を想定したモデルになっていますが、コンシューマー向け製品も登場する可能性があるようです。CPUは現行のRaptor LakeやAlder Lakeのリネーム品のほかに新たに12P+0Eの新しいCPUも登場する見込みです。
製品ジャンル | メーカー | 製品名 | 発売予定時期 |
---|---|---|---|
CPU | Intel | Bartlett Lake-S (Core 200 Series?) | 2025年以降 |
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