AMDのソケットAM4対応CPU、Ryzen 9 5900XTとRyzen 7 5800XTが2024年7月31日にRyzen 9000と同時発売へ
AMDでは2024年7月31日にZen 5アーキテクチャーを採用したデスクトップソケットAM5向けCPUとしてRyzen 9000シリーズを発売する予定ですが、同じ日に2020年に登場したZen 3アーキテクチャーを採用するソケットAM4向けCPUであるRyzen 5000 XTも発売予定であることが明らかになりました。
Ryzen 9000シリーズと同時に発売されるのはRyzen 9 5900XTとRyzen 7 5800XTの2モデルでとなっており、BHPhotoのページに7月31日発売であることが記載されている事が発見されています。
Ryzen 9 5900XTでは合計16コア32スレッド構成で、動作クロックは最大4.8 GHz、TDPは105Wに設定されるハイエンドモデルになっており、Ryzen 9 5950Xに対して動作クロックが0.1 GHz下がっただけのモデルになっています。
Ryzen 7 5800XTは合計8コア16スレッド構成となり、動作クロックはRyzen 7 5800Xに対して0.1 GHz向上した最大4.8 GHzで動作し、TDPは105Wに設定されます。
このCPUのパフォーマンスに関してはAMDの公式ベンチマークによるとCore i7-13700KやCore i5-13600KFに遜色がない性能であるとのことです。ただ、これは一部ゲームに限った話であり、例えば動画エンコードやレンダリングと言った高負荷な作業ではCore i7-13700Kの方が優れたパフォーマンスを発揮すると考えられます。ただ、逆に言えばゲーミングPCなどを組み立てるのであれば特にパフォーマンス面で差異は感じられないとも言えます。
Ryzen 5000XTシリーズの価格の詳細は明らかになっていませんが、現行のRyzen 7 5800Xが34,800円、Ryzen 9 5900Xが47,800円で販売されているため、Ryzen 7 5800XTについては4万円行かないぐらい、Ryzen 9 5900XTは5万円前半ぐらいで最初は発売されるものと見られています。
AMDのRyzen 5000シリーズは2020年に発売されていますが、既に4年近く経過してもまだまだ新モデルが投入されるなど長寿なCPUになっています。この理由がコストパフォーマンスが高いからなのか、単純に半導体不足が顕在化し、その時にチップレットを作りすぎてしまったのかは不明ですが、ソケットAM4自体を使っているユーザーもまだまだ多いと考えられるため、これらのソケットを使っているユーザーでZen 2など古めのCPUを使っている場合はRyzen 5000XTを検討してみても良いかもしれません。
ただ、個人的にはZen 2など古めのCPUであればソケットAM5に乗り換えてRyzen 9000やRyzen 9000X3Dに乗り換えた方が良いと思います。特にソケットAM5に関しては2026年ぐらいに発売されるZen 6もサポートされると言われているので、今から乗り換えてもあと1世代は最新世代のCPUを搭載できます。
AMD Ryzen 7 5800XT 3.8 GHz Eight-Core AM4 Processor | BHPhotos
https://www.bhphotovideo.com/c/product/1834132-REG/amd_100_100001582box_ryzen_7_5800xt_3_8.html
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