Ryzen 9 9950XはPBO無しでCore i9-14900KS並の性能を発揮。消費電力は半分程度の190Wと電力効率が大幅向上
AMDが2024年7月31日に発売を予定しているZen 5搭載デスクトップ向けCPUのRyzen 9000シリーズについて、電力設定と最上位モデルであるRyzen 9 9950Xの性能、消費電力に関するリーク情報が登場しました。
基本的な電力設定について、Ryzen 9000シリーズでは先代のRyzen 7000シリーズではデフォルトで有効化されていたPrecision Boost Overdrive (PBO)が、無効化がデフォルトとするように変更されるようです。
この変更の明確な理由は不明ですが、後述の通りRyzen 9000シリーズがPBO無しでも高い性能を発揮できることや、IntelのRaptor Lake系CPUに関連する騒動を受け、デフォルト設定では高いCPU温度や消費電力となるPBOは無効化し、ユーザーが意図して選択した場合に限り動くように方針を変えた可能性があります。
最上位モデルのRyzen 9 9950Xのパフォーマンスは、ES品を用いてCinebench R23をPBO無効化状態で動かしたところ、Ryzen 9 7950Xを10%以上上回り、Extreme Profile適用時のCore i9-14900KS並のパフォーマンスを記録しているとのことです。この時の消費電力はRyzen 9 7950Xが235W程度、Core i9-14900KSが350W程度消費するのですが、Ryzen 9 9950Xは最大190Wと驚異的に低い消費電力で動作しているとも言われています。
そのため、パフォーマンス面ではRyzen 9 9950Xは先代のRyzen 9 7950Xより10%程度優れる一方、消費電力は20%程度減少するなど電力効率が大きく向上している結果になっています。
なお、PBOを有効化した際はRyzen 9000シリーズもRyzen 7000シリーズと同じく高い動作温度と消費電力と引き換えにパフォーマンスの向上が期待されるため、Ryzen 9 9950XではCore i9-14900KSを上回るパフォーマンスを発揮出来そうです。ただ、それでも消費電力が250Wを上回らないと考えられるためRyzen 9 9950Xを含むRyzen 9000シリーズの性能と電力のバランスに注目です。
IntelがCPUの消費電力を上げすぎてトラブルを起こしている中、AMDは消費電力を下げながら性能を上げる方向に転換しているようです。これは偶然か戦略か不明ですが、このリークが事実であれば、Ryzen 9 9950Xは性能と消費電力のバランスが非常に高いと言えます。
ただ、Intelも10月投入予定のArrow Lakeで特にE-Coreの電力効率を向上させてくると予想され、IntelとAMDのピーク性能や電力効率に注目が集まります。
AMD Ryzen 9000 “Zen 5” CPUs To Offer Up To 6400 MT/s 1:1 & 8000 MT/s 1:2 4-DIMM DDR5 Memory Support, Run Cooler & Lower Power By Default | Wccftech
補足情報
製品ジャンル | メーカー | 製品名 | 発売予定時期 |
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コメント
コメント一覧 (3件)
ん…でもなぁ
性能向上がたったの10%程度なら金かける価値がないんだよなぁ
そろそろコア数増やしてくれ
コア数を増やせという人がいるけど、マルチコアを活かせるのは一部のソフトだけなんだよな
ゲームでもマルチコア対応のじゃないと意味ないし
某店員から言われたんだけど、コア数にこだわるより動作速度にこだわれってさ
というか、コア数にこだわるんならOSはLINUXしかないってね。
勘違いとか言ってるやつに一言。
その一部のソフトを使ってるから必要なんですよ。
というかゲームだけなら7950x別に要らん。
当然9950xもな。
某店員?実体験で語れ。
リナックスなんて使う必要ない。
用途によって必要ないOSは違う。
勝手に押し付けないで。