AMDのZen5+RDNA3+内臓のStrix Point APUの性能が判明。最上位モデルはGeForce RTX 3050Mに迫る性能を発揮
AMDでは2024年末に向けてZen5とRDNA3+ GPUを組み合わせたStrix Point APUの投入を予定していますが、今回この中で最上位と上位構成のAPUでのグラフィックス性能に関するリーク情報が登場しました。
Strix Point APUではZen5とZen5cを組み合わせた12コアのCPUを搭載し、内臓GPUにはRDNA3+アーキテクチャーに変更されたGPUを搭載し、最上位モデルでは16コアのCompute Unit(CU)を、上位モデルでは12コアのCUを備えています。
リーカーのXinoassashin氏によると、このStrix Pointの内、16コアのCUを備えるモデルでは3DMark TimeSpyのグラフィックススコアにおいて4000ポイント程度を記録し、上位モデルの12コアCUモデルでも3150ポイント程度のスコアを記録しているとのことです。
このスコアはTDPが22Wとかなり低めに設定された状態での計測ですが、16コアCUモデルについてはTDP 50Wで動作するノートPC向けGeForce RTX 3050に対して8割のスコアを記録しています。また、12コアCUモデルでは53Wで動作するRadeon RX 6400の9割程度のスコアに迫るなど電力効率が非常に高く、絶対的なグラフィックス性能についても非常に高くなるようです。
Strix PointはTDPの調整が可能で、現行のHawk Pointと同じくTDPを65Wまで設定することが可能と見られているため、高いTDPで動作させればノートPC向けのRTX 3050と同等レベルの性能がAPU単体で実現できると考えられています。
今回は3DMark TimeSpyのスコアのみ登場ですが、ゲーミング時のパフォーマンスで言うと12CUのStrix Pointと同等レベルと言われているRadeon RX 6400はApex Legendsを中画質設定にすれば60fps以上で動作させられる他、Escape from Tarkovなど重めのゲームも設定次第では50fps程度で動作します。
また、Strix Pointの最上位構成で16ÇUに近いノートPC向けRTX 3050についてはApexもEscape from Tarkovなどを高画質設定にしても60fps以上が期待できる性能になっています。
仮に今回のリーク情報に近い性能で登場すれば、CPUとは別にGPUを搭載するのに比べるとCPUもGPUも内蔵するAPUは消費電力そしてコスト面でも優れているため、RTX 3050やRTX 4050などエントリーレベルのノートPC向けGPUは市場から一掃される可能性がありそうです。
Strix Point APUについてはNPUの性能向上のために共有キャッシュが削減されるなど性能が少し下げられた可能性が指摘されていますが、それでも現行のHawk Pointに対して同じコア数であれば1.3倍、最上位構成の16CUであればRTX 3050に近い性能になるなど薄型ノートPCやハンドヘルド型ゲーム機でありながらAAA級タイトルのゲームも快適にプレイできる世界がもうすぐ来るかもしれません。
Xinoasassin
補足情報
AMDのStrix PointはRyzen 8050シリーズとしてノートPC向け製品として投入が予定されている製品です。CPUにはZen 5を搭載し、GPUにはRDNA3+アーキテクチャーで構成されたGPUを最大16コア搭載することでHawk Pointを大きく上回るグラフィックス性能を発揮すると見られています。
製品ジャンル | メーカー | 製品名 | 発売予定時期 |
---|---|---|---|
APU (CPU+GPU) | AMD | Strix Point (Ryzen 8050シリーズ) | 2024年末 |
コメント
コメント一覧 (3件)
ん〜それは…ゲームが進化しなければの話
ゲームのスペック要求はまだまだ上がる
GPUも進化する、当然コンシューマーでもPS6?多分来るしPS7も来る?
当然これらの世代のゲームはまともに動かない
何とか今のAAAが動いても、すぐに取り残される
RTX3050なんてもうミドルロー程度の性能、RTX5000番代がくれはローエンド
年末はRTX5090や5080が販売される頃、結局ローエンド程度の性能と言う事
過度な期待しないほうがいい
別に今までも繰り返された事
3D処理を使う今後のOSや、AI処理に有用ですね
みんながみんな4k120fps以上最高画質でプレイするわけではないですからねぇ