AMDがソケットAM4向けにRyzen 5000 XTシリーズを追加投入。AM4もZen 3も2024年中は現役?
AMDのソケットAM4は2016年秋に投入され、2024年3月時点で既に7年を超えるソケットになっていますが、2024年には新モデルであるRyzen 7 5700X3Dや、Ryzen 5000 GTを投入するなどエントリー向けモデルを中心にラインアップが拡充されています。そんなソケットAM4ですが、AMDでは2024年上半期中に追加でRyzen 5000 XTと呼ばれるあたらしいモデルを追加で投入することが明らかになりました。
AMDが中国で開催したイベントの中でAMDはRyzen 8000Gから内蔵グラフィックスを無効化したRyzen 8000Fを発表しましたが、そのスライドの中で「Ryzen 5000 XT」と言う新しいモデルが記載されています。
このRyzen 5000 XTの詳細なラインアップは明らかにされていませんが、過去には末尾Xのモデルに対して動作クロックを100から200 MHz向上させたRyzen 3000 XTを投入しているため、Ryzen 5000 XTも同様の変更が加えられると考えられます。
B2 Stepping for Vermeer?! 😮
— Patrick Schur (@patrickschur_) May 17, 2021
100-000000059-60_50/34_Y
3.4 GHz (up to 5 GHz)
Stepping: B2
Cores: 16
100-000000065-06_46/37_Y
3.7 GHz (up to 4.6 GHz)
Stepping: B2
Cores: 6
ちなみに、Ryzen 5000 XTについては2021年ごろにRyzen 5000のリフレッシュモデルとしてRyzen 9 5950 XTとRyzen 5 5600 XTの登場が噂されていましたが、結局投入はされませんでした。しかし、今回のRyzen 5000 XTについてAMDはエントリー向けモデルが中心になると考えられるため、Ryzen 5 5600 XTやRyzen 7 5800 XTなどを中心としたラインアップになると考えられます。
AMDでは2024年下半期にソケットAM5向けにZen 5アーキテクチャーを搭載するRyzen 9000シリーズを投入しますが、この製品はどちらかと言うとハイエンド向けで、マザーボード、CPU、メモリーを合わせるとそこそこ高価になります。そのため、AMDとしてはエントリー向けモデルにはソケットAM4向けに新モデルを投入するという方針のようです。
特にRyzen 5000シリーズについては1世代前のCPUにはなりますが、ゲーム用とであればまだまだ十分な性能を発揮できるという点からコストを抑えたいユーザーには最適なCPUになっています。
ちなみに、AMDがソケットAM4をいつまで続けるのかは不明ですが、少なくとも2024年一杯まではサポートされますが、ソケットAM5やDDR5の価格が思うように下がらなければZen 6発売までエントリー向けモデルとしてソケットAM4とRyzen 5000シリーズは販売し続けるかもしれません。
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