DRAM価格が2024年6月までに最大8%値上げへ。需要の不透明さで値上げ幅が縮小する可能性も

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DRAM価格が2024年第二四半期は約8%値上げ。一方で需要の不透明さで値上げ幅が縮小する可能性も

DDR5などに用いられるDRAMについては供給過多によって在庫が積み上がり、2023年中旬にかけて供給価格が大きく下がるはサムスンやMicronと言った大手メーカー各社では減産を行う事で価格の適正化を目指しています。この減産による供給量減少と在庫の適正化により2023年第3四半期頃から第4四半期にかけては8%、そこから2024年第1四半期では最大20%の価格高騰が予測されていますが、2024年第2四半期も値上げの流れは続くものの、少し落ち着く可能性も出ているようです。

TrendForceによると、DRAMメーカーの多くは在庫削減のために減産を続けているものの、稼働率低下による損失も生まれているため減産は思い通りに進んでいないとのことです。また、DRAM価格が大きく高騰したことが原因で需要も下がる見込みで、2024年第2四半期は前四半期に比べてサーバーやコンシューマー向けDDR5は最大8%、DDR4は最大10%と落ち着き、スマートフォンやグラフィックカード向けのGDDR6なども3~8%と控えめな値上げ幅になるとのことです。

2024年はコンシューマー向けDRAMについてはMeteor LakeやArrow Lake、AMD Zen 5などDDR5をネイティブでサポートするデバイスの増加で需要が増える見通しが立てられているものの、DRAM需要の多くを占めるサーバー・データセンターについては需要が回復しきれていない可能性もあり、DDR5の価格上昇を抑える要因になっています。

グラフィックカード向けのGDDR6などはニッチで、DRAMメーカーはグラフィックカード向けのはHBMに関心を示していることなども要因となり価格上昇は大きくならず、3~8%程度に留まると予測しています。

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DRAM価格は2023年から一転して小幅ながらも値上がりが続いている状態で、この流れ自体は2024年中ごろまで変わらなさそうです。そのため、特にCPUを一新するつもりがないが、メモリーを増設したい場合には早めに購入した方がいいでしょう。一方で、Arrow LakeやZen 5などに買い替える予定の人は、最高のパフォーマンスを出すにはより高速なDDR5が推奨される可能性もあるのでこれらの製品の登場を待ってから買い替えた方が良いかもしれません。

ちなみに、DRAMの価格上昇は比較的穏やかですが、NVMe SSDなどNAND系メモリを使う製品は急激な値上がりを記録しているため、こちらも容量を増やすことを考えている人はメモリーと同時に購入を検討した方がよさそうです。

ソース

Suppliers Aim to Raise Contract Prices, But With Uncertain Demand, 2Q24 DRAM Price Increase Expected to Narrow to 3–8% | TrendForce

https://www.trendforce.com/presscenter/news/20240326-12093.html

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