Intelのデスクトップ向けArrow Lake-SのGPUはAlchemist搭載に。Alchemist改良型はノートPC向けのみ搭載
Intelでは2024年秋以降にデスクトップ向けに新世代CPUのArrow Lake-Sの投入を計画していますが、IntelがGithub上で公開したライブラリーによると、Arrow Lake-SにはMeteor Lakeに内蔵されているAlchemist系GPUが搭載される一方で、ハイエンドノートPCをターゲットに置いたArrow Lake-Hにおいては改良型であるAlchemist+が搭載される可能性が出てきました。
公開されているVC Intrinsics と Intel(R) C for Metal Compiler によると、IntelのArrow Lake-SはMeteor Lakeと同じくGPUにはAlchemist系であるXe-LPGが内蔵されることが記載されています。一方で、Arrow Lake-HについてはXe-LPG+と言う記載がされているため、両者で異なる内蔵GPUが搭載されることになります。
Alchemistに分類されるXe-LPGに対してAlchemist+に分類されるXe-LPG+ではアップスケーリング技術のXeSSに使用できるXMXのサポートが行われると言われるなどゲーミング性能の若干の向上が期待されます。
IntelではRaptor LakeシリーズではGPUアーキテクチャーは同じだったものの、デスクトップ向けでは32コアのEUのみ搭載する一方で、ノートPC向けCPUでは最大96コアのEUを搭載するなど差別化が行われていました。そのため、Arrow Lakeシリーズでも同様の対応が取られるものと考えられます。
ただ、ライバルのAMDがデスクトップ向けにも高性能な内蔵GPUを備えるRyzen 8000Gシリーズを発売しているため、Arrow Lake-Hをデスクトップ向けに転用したモデルが登場する可能性は十分あると言えそうです。
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