Snapdragon 8 Gen 4はE-Coreを廃止。Dimensity 9300と同じくすべてP-Coreベースのコアを内蔵へ
Qualcommでは2024年に次世代Snapdragon 8シリーズであるSnapdragon 8 Gen 4の投入を計画しています。このSnapdragon 8 Gen 4においてはQualcommが開発したNuviaアーキテクチャーを搭載し、コア構成もSnapdragon 8 Gen 3と同じくE-CoreとP-Coreを組み合わせたハイブリッドアーキテクチャーを採用すると考えられていましたが、どうやらMediaTekのDimensity 9300の様にすべてP-Coreで構成されたコアをSnapdragon 8 Gen 4においては採用する可能性があるようです。
Digital Chat StationによるとSnapdragon 8 Gen 4のコードネームは『SUN』と呼ばれており、既報の通りTSMC 3nmを活用して製造が行われます。また、CPUのコアにはプライムコアであるPhoenix-Lを2コアとP-CoreのPhoenix-Mを6コアの合計8コアで構成され、E-Coreは一切搭載されないとの事です。また、QualcommのPhoenixについてはSnapdragon Xに搭載されている内製CPUアーキテクチャーのNuviaをベースとしており、パフォーマンスについては非常に高く期待できるとのことです。
最近のスマートフォン向けSoCにおいてE-Coreを除いたモデルは2023年に発表されたMediaTekのDimensity 9300のみで消費電力の観点で懸念を持たれていますが、Snapdragon 8 Gen 4においては消費電力の低減が期待できるTSMC 3nmにプロセスを採用しているためSnapdragon 8 Gen 3並みか少し上回る程度に抑制する事が可能になるかもしれません。
なお、Snapdragon 8 Gen 4については性能面でシングルコアはそこそこですが、マルチコア性能はApple M2にも迫る性能が期待できるとの事ですが、その背景にはこのP-Core以上で構成されたCPUコアが一役買っていると考える事が自然と言えます。
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